歯並びを綺麗にしたい!理想の歯並びにする方法と綺麗な歯並びのメリットを紹介

歯並びを綺麗にしたい!理想の歯並びにする方法と綺麗な歯並びのメリットを紹介

「私は綺麗な歯並びをしていない」といったように悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

身近な人だけでなく芸能人などを見ていても「あの綺麗な歯並びが理想だわ」と、美しさに見とれてしまうこともあるでしょう。

口元というのは美しさを決める大切なパーツであることが分かるでしょう。

私は日本矯正歯科学会の認定医・指導医として、数多くの矯正治療を行っています。口元の雰囲気と歯並びが関係している症例を数多く治療してきています。

どうすればそういった美しい理想の歯並びになれるのでしょうか。実は矯正歯科医が「綺麗な歯並び」と呼ぶ為には、いくつかの条件が存在しています。

今回は「歯並びを綺麗にしたい」と考える人に向けて、整った理想の歯並びにする方法について考えてみましょう。

綺麗な歯並びの条件とは

美しさを追求する人のなかには「歯並びを綺麗にしたい」と考えている方も多いことかと思われます。しかし果たして、どういった状態を「綺麗な歯並び」と感じるのかについて分かっている方は意外にも少ないでしょう。

美意識というものは個人によって様々ですが、それでも多くの人にとって「美しい」と感じられる歯列というものを矯正歯科医は把握しています。

ここでは、どのような歯並びが美しいとされるのかについて、順番に見ていきましょう。

綺麗な歯並びは正中が合っている

「正中」とは、ものを二等分した時に左右が等しい状態のことを言います。歯科で用いる「正中線」という言葉は、上下の前歯2本の間に通った線を意味し、その線が顔の中心にある状態が理想の歯並びとされます。

上下の前歯がそろっていて、なおかつ顔の真ん中に正中線が通っている状態は、多くの人にとって美しい歯並びだと感じるポイントと言えるでしょう。

逆にこの正中がズレてしまっていると、噛み合わせに問題があるなど、歯が並んでいる状態のどこかに不調があることを意味します。

歯槽骨と歯のサイズが合致している

歯というのは列を成して生えていますが、その土台となるU字型の骨を歯槽骨と言います。このU字型の土台に対して歯のサイズが大きいと、収まりきれずに不揃いな生え方になってしまうでしょう。

また逆に、土台に対して歯のサイズが小さい場合はすきっ歯になってしまい、こちらも美しい見栄えになりません。このことから、土台の骨と歯のサイズが合致していることが綺麗に見える条件と言えるでしょう。

奥歯がしっかりと噛み合っている

前歯から順番に数えていって、4番目を「第一小臼歯」と言い、5番目を「第二小臼歯」と呼びます。この小臼歯は上下の歯が一対一で噛み合っているのでなく、2本の歯に対して1本で噛み合うことがベストとされています。

その理想とされる噛み合わせができていると、自然と奥歯が噛み合ってくれるのです。逆に小臼歯の噛み合わせが悪いと、その奥にある大臼歯もズレてしまい、隙間ができたりするでしょう。

極端な出っ歯や受け口ではない

顔を横から見た時の上下の前歯の関係は、上の歯が下よりも2~3ミリほど出ている状態が理想とされています。それ以上に上の歯が出ていると、いわゆる「出っ歯」に見えてしまうでしょう。

また、逆に上よりも下の歯が前に出ている「受け口」の状態も、綺麗な歯並びとされていません。

理想の歯並びで女性が綺麗に見える理由

当院診療風景

「理想的な歯並びをしている人に綺麗な人が多い気がする」と感じる人の割合はどの程度のものなのか、少し興味のある話題ですよね。

ほとんどの人が美容目的で矯正治療を受けにやってくるので、矯正歯科医としては見逃せないテーマと言えそうです。なぜ美人に見えるのか、その理由を以下に示してみましょう。

笑顔が素敵に見える

歯の生え方が乱れている為に、人前で笑顔を作れない女性は意外にもたくさん存在しています。歯並びを綺麗に整える治療した結果、自然な笑顔を見せられるようになったケースは非常に多いと言えそうです。

自然と笑顔が増えることにより、周りの人へ与える印象をガラリと変えることに成功します。「こんなに明るい人だったんだ」と、好意的に受け止められることがほとんどでしょう。

笑いたい時に心の底から笑えるというだけで、自身の内面からポジティブになれます。そういった自然体の姿を見ると、周囲の人はその魅力に引き込まれるようです。

横顔まで美人になれる

鼻と下顎の先端同士を直線で結んだものを「Eライン」と呼びます。このライン上かやや内側に上下の唇が収まっていることが、美の観点からは重要とされているのです。

上顎の歯列がこのラインを超えて前へと突き出ていると「出っ歯」に見えてしまいますし、下顎の歯列がラインを超えて出ていると「受け口」に見えてしまうでしょう。

また口元がEラインの内側へと大きくしぼんでしまい、横から見た時に三日月型の輪郭になっているケースや、下顎の出っ張りがない為に上下の唇がEラインを超えて出てしまうパターンもあります。

このような症状の多くは歯列矯正で治療することが可能です。絶妙な横顔のバランスを作ることによって「なんだか綺麗になったな…」といった印象を与えられるでしょう。

顔立ちまで整ってくれるかも?

ひと昔前まで矯正治療というのは、子供が成長期に受ける施術のイメージでした。しかし最近では、多くの成人女性が「美しくなりたい」という理由で治療を受けています。

そのなかには、歯列が乱れていることにコンプレックスを抱いている人も当然いますが、他にも「顔の輪郭がスマートになると聞いて、矯正しに来ました」という患者さんも少なくありません。

噛み合わせが悪い状態というのは、顎の筋肉に必要以上の力が掛かってしまいます。それを正してあげることで、無駄な筋肉が落ちてエラの張りが無くなり、顔立ちがシャープに整うケースもあるでしょう。

関連記事→ 歯列矯正で美人になったって本当?歯列矯正で美を手に入れるための秘訣とは?

歯並びを綺麗にする方法を紹介

当院診療風景

歯列矯正は、噛み合わせを良くする治療でありながら「美容目的」の施術であると厚労省に決められていることから、自由診療になっていて、治療費はすべて自己負担となります。

それだけ矯正治療というのは、見た目やルックスを気にしている人に対して効果のある治療法だと言えるでしょう。ここでは歯並びを綺麗にする為の方法について詳しく見ていきましょう。

ワイヤー型矯正

一本ずつの歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる部品を装着して、そこにワイヤーを通すことによって歯列に力を加える手法がワイヤー型矯正です。

歯列全体を矯正治療する必要がある場合は、それだけ治療期間も伸びてしまうでしょう。その為、大掛かりな装置を取り付けたままの生活がずっと続くことを嫌う患者さんも存在しています。

しかし、この手法は治療法として最も成熟していて、様々な症状に対応できる懐の深いものであることは間違いありません。また、近年は目立ちにくい素材を用いた装置が用意されている点も見逃せないでしょう。

関連記事→ 歯列矯正のワイヤー矯正にも種類がある!マウスピース矯正とどっちを選ぶ?

マウスピース型矯正

ワイヤー型矯正と比べて治療できる条件が限られていますが、マウスピース型矯正という手法も一般的なものとして定着しています。

これは1日に20時間以上の装着を続けることにより、歯列に力を加えていく手法で、段階的にマウスピースを取り替えながら最終的な目標である整った歯並びを実現する手法です。

透明の樹脂でできているので装置が目立たないことに加えて、食事や歯磨きの時には取り外しができる為、多くの患者さんに喜ばれている手法と言えるでしょう。

関連記事→ 歯列矯正のマウスピース矯正ってどんなもの?ワイヤー矯正との違いやメリット・デメリットを紹介

歯列矯正以外の方法

矯正治療は噛み合わせを正しくするものですが、それに変わる方法も存在しています。まず、骨格自体が歪んでいる為に噛み合わせが悪くなっている場合は、外科矯正という方法が考えられるでしょう。

骨格のせいで噛み合わせという大切な「機能」が損なわれていることから、先に挙げた美容目的の矯正治療とは違って保険が適用されるケースもあります。

また、別の一例として挙げられるのが、歯並びが綺麗に見えるように人工の歯を被せる手法です。噛み合わせ自体の改善には限度がありますが、被せ物をすることで見た目が美しくなるでしょう。

歯並びが綺麗な人のメリット

当院受付風景

「私は美しさを求めていないから、矯正しなくて良いかな…」といったように審美的な目線で矯正治療を見ている人もいるかも知れません。しかし歯並びを綺麗にすることは、見た目だけでない恩恵が得られるのです。

繰り返しになりますが、矯正というものは噛み合わせの機能を回復する治療のことです。そのことによるメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。順を追って見ていきましょう。

口内環境を清潔に保ちやすい

歯の生え方が乱れているために歯磨きの際にブラシが届かず、歯周病や虫歯を発症してしまうケースは非常に多いと言えるでしょう。

そういった患者さんの症状を正すことによって、口のなかの隅々までブラッシングができるようになります。そのことから口内環境が劇的に改善して、お口のトラブルが発生することを防げるでしょう。

虫歯や歯周病といった症状を引き起こしていなくても、口の中に溜まった雑菌が口臭の原因になってしまうケースもあります。歯並びを綺麗にすることで口臭などの悩みも改善できます。

健康面でも改善が期待できる

歯が乱れた生え方をしていると、睡眠の際に自然と口呼吸になりがちです。そうなると口内の唾液が乾いて虫歯菌が繁殖するリスクが高まるでしょう。

口呼吸の弊害はそれだけではありません。肺が取り込む酸素の量が少なくなる為、脳に酸素が行き渡らず日常生活を送る上で疲労感を感じることも考えられます。矯正はそういった問題を解決する効果も見込めるのです。

また歯の噛み合わせが悪いと、そのアンバランスさは体の歪みとなって下顎から首、肩といった具合に徐々に広がっていきます。その為、首筋が痛かったり肩が重い人は、歯並びを綺麗にすることで問題が解決するかも知れません。

ユニゾン矯正歯科銀座6丁目なら「歯並びと口元の雰囲気の改善」について相談可能!

このように、歯並びを治すことによって、きれいな歯並びを手に入れるだけでなく、口元の外観まで改善できる場合があります。

一方、口元の突出感が歯並びだけでは治せない場合もあります。骨格に問題がある場合です。その場合は外科手術が必要となることもあります。

一番大事なのは、自分の口元や歯並びの症例に対して、どのような治療法が選択可能なのかをまず正しく知ることだと思います。そのうえで、どのような治療を選択するか、あらためて考えればいいと思います。

理想の自分に近づくための第一歩として、自分の口元は歯科矯正だけで改善できる症例なのか、まずは知ることから始めませんか。ユニゾン矯正歯科では、丁寧なカウンセリングを行ったうえでご説明いたします。

まとめ

以上、綺麗な歯並びとはどういった状態のことを指すのか説明し、治療法をいくつかピックアップして紹介しました。

また、理想の歯並びになることで得られるメリットについても解説しました。この記事を通して、矯正治療はルックスだけでなく、内面から美しくなれることが分かってもらえたかと思います。

ただし、一見良いことずくめに見える矯正治療ですが、望んだ結果を得るためにはその道のプロである矯正歯科のお世話になることが大切であることを覚えておきましょう。

当クリニックも口元から美を創出するべく、日々の業務に励んでいます。歯並びに不具合を感じている方は、ぜひ相談にお越しください。

                          

                         

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矯正治療を受ける際に、多くの方が苦手意識をもつ歯型取り。「おえっ」となる感覚が嫌で、矯正治療を敬遠している方も多いのではないでしょうか。

本記事では矯正治療における歯型取りに焦点を当て、必要性、気持ち悪さを感じる理由、気持ち悪さを緩和するコツについて解説していきます。最後に歯型取りの最新技術「3D口腔内スキャナー」にも触れますので、ぜひ最後までご覧ください。

なお、歯型取りは歯科専門用語で「印象採得」といいますが、ここでは一般的で親しみやすい「歯型取り」で進めます。

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