矯正のワイヤーが頬に刺さるときの対処法!痛みを我慢せずに適切な処置をしましょう

矯正のワイヤーが頬に刺さるときの対処法!痛みを我慢せずに適切な処置をしましょう

ワイヤー型の矯正装置を用いての歯列矯正は最もオーソドックスな治療法だけに、幅広い症例に対応できることから多くの矯正治療で用いられています。

しかし矯正中にワイヤーが外れるなどして、頬に刺さるようなトラブルがまれに発生してしまう場合があります。

そのような状態が起こってしまうと、患者さんはどのようにすれば良いか分からないこともあるかと思います。今回はそういった場合において、どのように対応すべきかについて解説しましょう。

矯正ワイヤーが頬に刺さるケースとは

ワイヤー型矯正の装置は、そのネーミングの通りワイヤーの弾性を利用して歯を動かしていきます。そのワイヤーが頬に刺さるケースにはいくつかの原因が考えられます。

ここでは、それらのトラブルが発生するパターンと、その原因について詳しく見ていきましょう。

ワイヤーエンドが余ってくる

ワイヤーエンドというのは針金の両端、端っこを意味します。全体矯正で考えるならば、最も奥の歯まで針金が行き届いた、その先端の部分のことで、医師は処置するにあたってこの部分を飛び出さないように短く切ったり折り曲げています。

ガタガタと乱れた歯列に装置を取り付けていると、最初は針金も歯並びに合わせて波打つような形になるでしょう。ところが歯列が整うことで、針金が水平方向に真っ直ぐになりワイヤーエンドが余ってきます。

この余って奥に伸びだしてきたワイヤーエンドの部分が口内の頬に刺さるようになるケースが考えられるでしょう。

ワイヤーがズレてしまった

ワイヤー型矯正装置というのは「ブラケット」と呼ばれる部品を歯の表面に取り付け、その溝の部品に針金を通して矯正する力を得る構造になっています。

口は色々な役割があり、硬いもの、柔らかいもの、冷たいものや温かいものまで口の中に入って咀嚼します。その際に不意にワイヤーがズレるケースも出てくるでしょう。

ズレたままなワイヤーの端が、頬に刺さるような痛みを覚えることもあり得るので、注意が必要です。

ワイヤーが折れてしまった

矯正というのは、治療を開始したばかりの時ほど歯列が乱れています。

ブラケット間をつないでいる針金に無理な力が加わると、そこで切れてしまってその先端が頬に刺さるケースが考えられるでしょう。

ワイヤーが外れてしまった

歯列の乱れが激しい症例において、ワイヤーがブラケットから完全に外れてしまうパターンもあり得るでしょう。強い力が装置に掛かっていることが原因です。

こうなってしまうと、外れた針金が頬に擦れるようになり、その刺激によって痛みを覚えてしまう場合が考えられます。

矯正のワイヤーが頬に刺さるときの対処法

矯正のワイヤーが頬に刺さるケースも色々なパターンがあります。トラブルが発生した際には、痛みを感じることで焦ってしまうかも知れませんが、落ち着いて応急処置をしてみると良いでしょう。

その上でお世話になっている医院に連絡をし、適切な処置を受けるようにすべきです。この項では、自身でできる対処法を紹介した上で、矯正歯科で行われる処置について説明しましょう。

自身でできる対処法

ワイヤー型の装置を取り付けた際に、お世話になっている医院から「ワックス」と呼ばれる粘土状のものを手渡されることがあります。口内の粘膜を刺激する部分をこれでカバーし、当たる痛みを防ぐ目的で用いられます。

例えばワイヤーエンドが飛び出てきたり、ブラケットから外れた針金が口内を刺激する場合は、その原因となる部分をワックスでカバーしてあげましょう。

また、ワイヤーエンドは抜けないようにしていると思いますが、まれに抜けてしまうケースがあります。さらには「リガチャーワイヤー」と呼ばれる、主ワイヤーをブラケットにとめるために、ブラケットにくくりつける細い針金線があるのですが、この結び目の断端が外側に向いて突き出る場合があります。痛みを感じるならば、押し込んで角度を変えてみましょう。

歯科矯正での対処法

自身でできる対処法はあくまでも応急処置ですが、痛みが我慢できるレベルに抑えられたならば、急がないケースもあります。その時は、次回予定している通院時にまとめて処置してもらうことになるでしょう。

自身の応急処置で痛みが引かない場合は、速やかに歯科医に連絡を取り、適切に処置をしてもらいましょう。根本的な原因を突き止めて対処してくれるので、その後は同じ症状に悩まされるケースが減るはずです。

すなわち、ワイヤーエンドが余ったならばその部分をカットや折り曲げで対処してくれたり、ブラケットが外れたならば再度接着した上で、針金の締め付け具合を調節してくれるでしょう。

お世話になっている歯科医と連絡を密に取ることで、医師の方も患者さんの症状を正しく把握できるものです。ですので、不具合を感じたならば自身で処置した上で、医院に連絡をしてみましょう。

ワイヤーが頬に刺さる以外にもよくあるトラブル

矯正でワイヤーが頬に刺さること以外にも、痛みを感じてしまうケースがあります。そういうトラブルは、歯に力を加えて歯を動かしている為、ある程度は仕方のないことだと言えるでしょう。

ワイヤー型の矯正装置で治療を受けるにあたって、どのような痛みやトラブルが起こり得るのか、代表的なものをピックアップして紹介していきます。

装置を取り付けた後すぐの痛み

当然のことながら、装置を取り付けると針金の力が歯に掛かることになるので、締め付けられた感じがすることもあります。歯列全体が浮いたような感覚になり、食べ物を噛む時に痛みを感じてしまう場合もあります。

こういったケースにおいては2〜3日もすれば痛みが引いていくとともに、徐々に抱いていた違和感も無くなっていくとされています。もし数日に渡って様子を見ても痛みがひどくなる場合は、歯科医に相談しましょう。

口内炎ができる

ワイヤーが刺さるといった極端な症状では無くても、針金やブラケットなどの部品が口内の粘膜に触れていると、それだけで炎症が引き起こされて口内炎が出来てしまうケースがあります。

部位としては、頬以外に唇の内側などにも炎症が起こる可能性があるでしょう。また、舌側矯正といって歯の裏側に装置を取り付けている場合は、舌先が器具に触れることで炎症になる場合もあります。

ワックスのほかにも細菌が繁殖しないようにこまめな歯磨きを心がけ、口内炎を保護するシールや薬を塗布するなどの方法を試してみてください。

まとめ

以上、矯正ワイヤーが頬に刺さるケースを挙げるとともに、その対処法に触れ、ワイヤー型矯正装置で起こりがちなトラブルについて解説しました。

応急処置をした結果、痛みを感じなくなった場合はしばらく様子を見ると良いでしょう。しかし、どうすることも出来ない痛みを感じているならば、我慢せずにかかりつけの歯科医を訪ねるようにしてください。

                         

                                 

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本記事では矯正治療における歯型取りに焦点を当て、必要性、気持ち悪さを感じる理由、気持ち悪さを緩和するコツについて解説していきます。最後に歯型取りの最新技術「3D口腔内スキャナー」にも触れますので、ぜひ最後までご覧ください。

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