歯並びをきれいに矯正する方法を徹底解説!理想の歯列なら笑顔が増えて印象が良くなる?
「歯並びさえもう少しきれいだったら私も美人になれる」といったように、歯列を整えることで美しさが手に入ると考えている人は意外にも多そうです。
美容目的でクリニックにやってくる成人女性が多いという現実も踏まえて、矯正歯科医の立場からするとその考え方には共感できます。
私は日本矯正歯科学会の認定医・指導医として、数多くの矯正治療を行っています。以前ほど、歯列矯正をしていることが恥ずかしいことではなくなってきています。歯列矯正をしていることを自信をもって発信する著名人も増えています。「綺麗な姿になろうと努力する女性は魅力的」「美意識が高く、美しい歯並びのために自己投資できることは他人に対して誇れること」といった価値観が生まれてきています。
周囲の目線が変わりつつあることで、以前よりも患者さん自身がポジティブな姿勢で治療に臨めるようになっています。もう矯正治療中の口元を見られることが、恥ずかしくない、気にならない時代なのかも知れません。
しかし、「どういった状態がきれいな歯並びと言えるのか」という部分まで掘り下げて考えている人は、それほど多くないかも知れません。
今回はそのような人に向けて、歯並びが整うことから得られる恩恵について考えてみましょう。
きれいな歯並びはメリットだらけ!
歯並びが悪いことによる苦痛があったとしても、歯並びが整っている状態にはおよそデメリットが存在しません。そのことに気づかず、歯並びが悪いまま、日常生活に不具合を感じている状況に陥っていませんか。
「自分の歯の状態はこれが普通だから」といったように、問題をやり過ごしている患者さんも多いでしょう。医師の診断がないと、歯並びの乱れが心身に悪影響を及ぼしていることには気付きにくいものなのです。
そういった方を治療すると、「これまでなぜもっと早く治療しなかったのか」と思うくらい、受ける恩恵はインパクトのある出来事になるに違いありません。ここではそのメリットについて考えてみましょう。
【関連記事】歯並びを綺麗にしたい!理想の歯並びにする方法と綺麗な歯並びのメリットを紹介
印象が良くなる見た目の変化
乱れた歯列だと、歯磨きの際に歯ブラシの届かない部分が出来てしまうものです。その結果、特定の箇所に汚れが溜まり、虫歯や変色などの問題を引き起こすことも。
それに比べて矯正で歯並びが整うと、歯ブラシが口内に行き届くようになります。その結果、白くて清潔感のある歯が手に入るでしょう。
また、歯列の乱れが原因で上顎や下顎が前突している状態だと、顔の輪郭が口元の突き出た状態になります。その為、本来の顔のサイズより大きく見えてしまうケースがあるでしょう。
そういった状態を矯正治療で正してあげると「なんだか小顔できれいになったな…」といったように、見た目から受ける印象を良い方向へと導いてくれることもあります。
噛み合わせが正しくなるメリット
噛み合わせが良くなると、歯列全体でしっかりと咀嚼できるようになります。よく噛んで食べることが出来るようになり、消化器官への負担が減ることでしょう。
そして先にも挙げたように、歯ブラシが歯の表面全体に当てやすくなることで虫歯菌などを除去する効率があがります。その結果、口内環境が清潔に保たれて、虫歯や歯周病に悩まされることも少なくなるでしょう。
歯並びがよくなると、人前で思い切り笑顔を見せることができる点も見逃せません。歯並びに関するネガティブな感情から解放されることで、人とコミュニケーションを取ることが楽しくなるでしょう。
そもそも理想的な歯並び・問題がある歯並びとは?
「歯並びを整えたら美しくなれる」といったように、漠然とした考えで矯正治療を受ける方は多いかと思われます。しかし「こうなることが理想的な歯並び」といった答えを明確に持っている人は少ないでしょう。
確かに美的センスというのは人それぞれで異なるものですから、すべての人に対して「美しい」と感じさせることは難しいことかもしれません。
しかし矯正歯科医は「このような歯並びが理想的な状態」という、答えをもって治療に当たっています。つまり悪い状態がどういったものか把握し、それを改善できる力量を備えているのです。
ここでは理想的な歯並びの条件を挙げるとともに、問題がある状態とされるものの特徴について紹介しましょう。
理想的な歯並びの条件
理想的な歯並びと呼べるものには、いくつかの条件が備わっています。歯の矯正ではその条件を満たす方向性で治療が進められることでしょう。理想的とされる状態について、順を追って見ていきましょう。
正中線が顔の真ん中で揃っている
上下の前歯2本の真ん中を通る縦に結んだ線を「正中線」と呼びます。この線が上下の歯で左右にズレることなく揃っていることは一つの目安となります。
仮にこの線が直線にならない状態だと、片側の歯ばかりで食事をしていたりして、噛み合わせがズレている可能性があります。
また、上下の線が揃っていたとしても、それが顔の中心部を通っているかもチェックします。その条件が満たされていないと、骨格の問題や噛み合わせに不具合がある可能性も考えられます。
歯の生えている土台と歯のサイズが合っている
歯はU字型に列となって生えていますが、このU字型の土台は骨で出来ていて「歯槽骨(しそうこつ)」と呼ばれています。このU字型の土台と、歯のサイズが合っている状況が理想的と言えるでしょう。
土台に対して歯のサイズが大きいと、歯が収まりきれずにガタガタに生えてしまいます。また逆に、歯のサイズが土台に対して小さいと「すきっ歯」などの問題が起こるでしょう。
奥歯がしっかり噛み合っている
食べ物をしっかりと咀嚼できるようになるには、上下の奥歯がしっかりと噛み合っている必要があるでしょう。その状態を確認するためには、前から4番目と5番目に生えている「小臼歯」に注目します。
この小臼歯と呼ばれる歯は、上下1本ずつの歯で噛み合うのではなく、2本に対して1本で噛み合う形が理想的です。そのような状態だと、自然と奥歯が噛み合ってくれるでしょう。
上下の前歯のバランスが取れている
顔の正面から見て、上の前歯が下に対して2~3ミリ程度被っている状態が良いとされています。それ以上に深いと、噛み合わせに問題がある可能性があります。
また横から上顎の前歯を見た時に、下側の歯列に対しての前後的距離が2~3ミリに収まっているかどうかも重要視します。そういった状態はバランスの取れている歯並びであると判断できるでしょう。
問題がある歯並びといわれる状態
先に挙げた理想的な状態からはずれた状態は、歯並びとして問題がある可能性があります。良くないと診断される歯並びにはどういったものがあるのか紹介します。
上顎前突
上顎全体が前方に突き出していたり、前歯が前方に対して極端に角度がついて生えている状態のことを「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」と言います。
いわゆる「出っ歯」の症状がこれに当てはまり、症状が重いと前歯で食べ物を噛み切ることが難しくなるでしょう。
下顎前突
上顎に対して下顎の方が前方へと突き出ていて、前歯も下側の方が上側よりも前に出ている状態を「下顎前突(かがくぜんとつ)」と言います。
いわゆる「受け口」と呼ばれている症状のことで、発音のしづらさや食事の不具合を感じるケースがあるでしょう。
叢生
「八重歯」や「乱ぐい歯」といった症状がこの「叢生(そうせい)」に当てはまります。お互いの歯がひしめき合って生えている為に、歯ブラシの届かない箇所が出来てしまい、虫歯や歯周病の原因となってしまいます。
また、日本においてはチャームポイントとして捉えられることのある八重歯ですが、海外では美しくない歯並びと考えられることも多くあります。この点は美的センスの違いと言えるでしょう。
開咬
「開咬(かいこう)」と呼ばれる症状は、上下の歯を噛み合わせているのにも関わらず、前歯が噛み合わずに上下に開いている状態を指します。
「オープンバイト」とも呼ばれる症状で、前歯を使って食べ物を噛み切ることが出来なかったり、口が開いたままの状態になりやすいでしょう。
歯並びを矯正する方法と注意点を一挙紹介!
患者さんの口内は、人によって多様です。その為、歯並びを矯正するに当たって症状の度合いにより治療法が異なることは、ある意味当然のことでしょう。この項では、どのような治療法があるのかを紹介しましょう。
ワイヤー矯正
症状の度合いに応じて歯列全体に装置を取り付けて矯正する「全体矯正」と、気になる箇所だけに働きかける「部分矯正」というものに分かれます。どちらもワイヤーを用いて歯に力を加える点は同じです。
ワイヤー型の装置を一度装着すると、治療が完了するまで取り外すことが出来ません。その為、矯正しているのが周囲に分かってしまったり、歯の手入れに苦労する点があることを覚えておきましょう。
最近では、目立ちにくい装置も存在しています。また、一般的には表側(唇側)から装置を取り付けますが、装置が見えるのを嫌う方のために裏側(舌側)から取り付けるものも用意されています。
治療期間としては、全体矯正の場合1~3年の期間を要します。それに比べて部分矯正では、半年~1年で治療を終えることが出来るでしょう。
マウスピース矯正
同じく全体矯正と部分矯正という両方の施術で用いられる矯正の手段です。ワイヤー型と比べて最も異なる点は、取り外しが出来るという点でしょう。その為、食事や歯磨きの際は装置を外すことが許されています。
患者さんから採取した歯型に基づいて、少しずつ理想的な歯並びに近付けるよう、段階的にマウスピースを取り替えながら矯正していきます。その為、歯を大きく動かす必要がある治療には向いていません。
しかしながら、透明の樹脂で出来たマウスピースは目立ちにくいというメリットがあり人気です。ただし、1日20時間以上に渡って装着する必要があることを覚えておきましょう。
治療期間に関しては、マウスピース型と同じく全体矯正で1~3年、部分矯正で半年~1年というのが目安になります。
外科的矯正
基本的に歯列矯正は骨格を治すことが出来ません。その為、骨格の問題で噛み合わせが良くない患者さんに対しては、外科的な手術を施すことになるでしょう。
上顎前突や下顎前突の症状が重い患者さんや、顔を正面から見た時に顎が曲がっている方などが手術の対象になります。単に手術をするだけではなく、その前後に歯列矯正を行うことが一般的です。
そして美容目的のために治療費が全額負担となる矯正とは違って「顎変形症」という「病気」だと判断され、咬合に異常をきたしている場合は、外科手術と矯正に保険が適用される場合があります。
矯正は専門の「矯正歯科」におまかせ
皆さんが大雑把に捉えている「歯医者」という存在は、その専門性から大きく3種類に分けることができるのをご存知でしょうか?すなわち「一般歯科」「口腔外科」「矯正歯科」の3つです。
虫歯や歯周病のケアをするのが一般歯科であり、口腔外科は抜歯や顎関節症の手術をなどを扱います。そして、今回のテーマになっている歯並びに関しては矯正歯科がその専門となっているのです。
矯正したいならば矯正歯科に診てもらうこと!
インターネットを見てみると「自力で矯正できる」といった怪しい情報を掲載しているホームページが見受けられます。しかし、その内容を信じて自力でやってみても、望む結果が得られないことは明らかです。
また、専門外の一般歯科でも矯正治療を扱えるようになっていることが、歯列に関するトラブルを引き起こす大きな原因になっています。歯医者の専門性を知らずに施術を受けている人は、注意が必要です。
歯列について悩んでいるならば、やはりそれを専門的に扱っている矯正歯科を訪ねるべきでしょう。そうすることが医療ミスを防ぎ、高額な医療費を無駄にしない為に最低限必要とされることです。
ユニゾン矯正歯科銀座6丁目なら「美しい歯並びや顔立ちを得るための矯正治療」について相談可能!
歯並びを治すことによって、笑顔が綺麗になるばかりではなく、歯磨きがしやすくなり、滑舌やかみ合わせがよくなり、さらに口元の雰囲気や顔立ちまで改善できる場合があります。
自分に自信を持つことができるようになることが多いです。
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ユニゾン矯正歯科では、丁寧なカウンセリングを行ったうえで説明いたします。
上顎・下顎の位置関係や歯並びや歯の大きさや歯の傾きなどを確認し、同じ年代・性別の方々と比較してご自身のどこに問題点があるのか、そして、歯列矯正でどのように改善可能なのかどうか、を説明いたします。
【まとめ】歯並びは矯正で綺麗にするとメリットがたくさんある!
以上、きれいな歯並びから得られるメリットを挙げ、何をもって「理想的」や「問題がある状態」と判断するかの基準に触れつつ、具体的な治療法と矯正歯科を選ぶことの大切さについて解説しました。
当院は歯並びの問題を扱うエキスパートです。悩み事を抱えて来院される患者さんに対して誠意を持って対応するべく、最適な治療方針と施術でお応えしています。
その為、治療内容によってはその施術を得意とする歯科に分業するなどの体制を取り、最大限の効果が得られるような体制を作り上げています。
当院にお越しいただくすべての人に満足してもらう為、より良い治療法のあり方について日々研鑽しながら業務に励んでいます。皆様からの相談をお待ちしています。
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