矯正後に発生するブラックトライアングルとは?要因や自然治癒の可否も解説

矯正後に発生するブラックトライアングルとは?要因や自然治癒の可否も解説

矯正治療後に起こり得るブラックトライアングルとは

ブラックトライアングルとは、歯と歯の間、または歯と歯茎の間にできるすき間のことです。すき間が黒い(ブラック)三角形(トライアングル)の形をしているので、こう呼ばれています。

ブラックトライアングルは主に前歯で認められることが多いです。前歯の形が長方形ではなく、歯肉に向かって細くなっている形状であるためです。一方で、奥歯は四角形に近い形状であるため、ブラックトライアングルは目立ちにくいです。

身体への影響

ブラックトライアングルは病気ではないため、身体への影響はほとんどありません。年齢と共に食べ物がブラックトライアングル部分に詰まりやすくなり、清掃性が下がるケースはありますが、食後にきちんと歯磨きを行えば問題なく解決します。

一方で、多くの方が気になるのは、審美性(見た目)ではないでしょうか。ブラックトライアングルができやすいのは下あごの前歯であり、他人からは見えづらいため気にならないという意見も多いです。

しかし上あごの前歯にできた場合には、下あごより目立ちやすいため、気にされる方は少なくありません。では視点を変えて考えてみましょう。友人や家族など、普段話す機会がある人にブラックトライアングルがあるかどうか、を思い出すことはできますか。多くの方は、「思い出せない」と答えるかと思います。つまりブラックトライアングルは審美性を損なうケースがありますが、その影響は限定的といえます。それでも気になる方もいらっしゃいますが、適切な治療法もあるためご安心ください。

ブラックトライアングルは矯正治療後に気になりだす場合がある

インターネットが発達し情報過多なこの時代において、矯正治療後のブラックトライアングルを強調する情報が増えました。矯正治療は歯並びの“改善”を目指すものだが、ブラックトライアングルが発生すると、むしろ“悪化するのではないか、という意見も散見されます。

たしかに、矯正治療後にブラックトライアングルが気になりだす可能性は十分にあります。しかし、矯正治療後のブラックトライアングルは、歯並びを改善できたことによる副産物です。もともとそうなっていた状態が目に見えるようになっただけで決して悪化ではありません。

それでも不安を感じてしまう方がいるのは至極当然なので、ここからは矯正治療後にブラックトライアングルができる理由について触れていきましょう。

矯正治療後にブラックトライアングルが起こる原因

矯正治療後にブラックトライアングルが起こる原因は主に以下が挙げられます。

・歯茎の腫れが改善されるため

・歯槽骨が不足する部分にも矯正で歯を並べるため

それぞれ詳細に見ていきます。

歯茎の腫れが改善されるため

歯並びが悪い状態で食事をすると、食べカスや歯垢(プラーク)が歯間に蓄積しやすく、歯磨きでは落とし切ることが難しいです。そして、この状態を放置していると、歯茎が慢性的に炎症を起こし、歯茎の腫れに繋がります。

一方で、矯正治療を行い歯並びが改善されると、歯茎の炎症は発生しづらくなり、歯茎の腫れが良くなります。結果、歯茎のボリュームが縮小されることで、ブラックトライアングルが見られるようになります。つまり、健康的な歯茎に戻った結果ブラックトライアングルができたということなので、悪いことではありません。

歯槽骨が不足する部分にも矯正で歯を並べるため

歯槽(しそう)とは歯がはまる顎骨の穴のことであり、歯槽骨(しそうこつ)とはこの穴を構成する骨を指します。

歯並びが非常に悪く、歯と歯が重なって並んでいる場合、その部分には歯槽骨が無いことがあります。矯正治療を行い歯並びが改善した際に、歯槽骨が無い箇所に歯が移動すると、その分歯茎が下がり、ブラックトライアングルが形成されます。

歯槽骨不足を原因とするブラックトライアングルの形成もまた、歯並びが良くなった結果生じるものであるため、悪化ではなく改善したものです。

ブラックトライアングルは自然に治るのか?

改善の結果生じるブラックトライアングルですが、できれば目立たないようになるのが理想です。しかし自然に治ることはありません。一方で、ブラックトライアングルを目立たないようにする治療法はあります。

例えば、歯を部分的に削る治療(IPR)を採用し、長方形型に削って寄せ合うことですき間を埋める治療法は有効です。しかし身体に害がないブラックトライアングルを無くすためだけに施術するのは、負担が大きいという意見もあります。ブラックトライアングルが目立つ歯に被せ物をしてすき間を埋める方法もあります。しかし、セラミックでは割れやすい点や、高価格という点で負担がかかります。

他にも、歯肉の一部を採取してブラックトライアングルを埋める「歯肉移植」という治療法はおすすめです。手術が必要なので、腫れや痛みが伴う場合がありますが、ブラックトライアングルが大きい場合には有効施策です。

どの治療法も、少なからず費用が伴うだけでなく、何より健康的な口内を施術するリスクがあります。ブラックトライアングルが身体への影響が低いことや、そもそもブラックトライアングルが目立ちにくいことから、実際に治療を行う人は限られています。

矯正後のがっかりを減らすためにできること

「せっかく矯正したのにブラックトライアングルが生じてがっかり」ということは、できるだけ避けなければなりません。そのためには医院の選び方や意識の改善などを行いましょう。

3Dスキャンなど最新技術を駆使して治療後のイメージを固める

矯正治療後のイメージを細部まで固めておくことで、矯正前後のギャップを埋められます。

例えば、口内を撮影して高解像度の歯型の3Dデータを作成できる「3D口腔内スキャナー」を使用して歯型取りを行えば、取り込んだ歯形を様々な角度から検証できるためより治療後のイメージを固めやすいです。同時に、ブラックトライアングルが生じる可能性も算出できます。

3Dスキャナーなどの最新技術は、全ての矯正歯科で導入しているわけではないので、事前に情報収集をしておきましょう。

矯正専門医へ相談しながら治療計画を立てる

矯正治療後のイメージとのギャップを埋めるためには、最新技術だけでなく、高い矯正技術と専門知識、綿密な治療計画が重要です。

矯正治療自体は一般歯科でも可能ですが、矯正治療の知識・経験に乏しい歯科医が施術をする可能性も否定できません。その場合には、理想とのギャップが生まれるだけでなく、思わぬトラブルが伴う可能性もあります。

矯正治療は、「矯正の専門医」が在籍している歯科医院に相談し、専門的な知識に基づいた治療計画を立てることがおすすめです。

ブラックトライアングルは"悪化ではない"と認識する

ブラックトライアングルを避けるためだけに、悪い歯並びを放置して矯正治療を行わないのは、リスクがあります。

歯並びが悪いまま放置すると、健康への影響では、虫歯になりやすい、歯周病になりやすい、顎関節症の発生、顔の歪みなどが考えられます。また審美性の観点では、ブラックトライアングルよりも見た目へのマイナスな影響が多いです。

ブラックトライアングルは歯並びを改善できた結果生まれる副産物なので、それを恐れて矯正治療を避けることはしないでください。

その他

その他、10代までに矯正治療を行った患者様の場合は、歯肉の活性も高く、ブラックトライアングルが発生しない可能性が高い傾向にあります。また、前歯に叢生(そうせい:歯が重なって凸凹状態の歯並び)が少なかった人も、ブラックトライアングルが発生しづらいです。

この2点は数多く行ってきた矯正治療の経験則です。あまりインターネットには掲載のない情報であり、ブラックトライアングルの発生有無はケースバイケースです。

専門医に相談することで解決に繋がることもあるため、ブラックトライアングル発生の不安を恐れて治療を避けることはせず、まずは行動に移してみてはいかがでしょうか。

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