ガミースマイルの治し方を解説!矯正治療で治るガミースマイルの原因を紹介
「ガミースマイル」とは、笑ったときに上の前歯の歯肉が過剰に見えすぎてしまう状態を言います。元々は歯科用語でしたが、多く知られるようになりました。
最近になってますます注目されているこの症状は、見た目の問題以外にも短所は存在しますが、病気とは言えません。
それでも「治し方を知りたい」と情報を集めている人が多いようで、治療を提供するクリニックも増えてきました。
私は日本矯正歯科学会の認定医・指導医として、数多くの矯正治療を行っています。最新のアンカースクリューという治療器具を併用し、歯並びや歯並びの位置を治すことによって、ガミースマイルの顔立ちや顔の雰囲気まで改善できる場合があります。飛び出した口元を治すことで、顔立ちがきれいになり、雰囲気が大きく改善する可能性もあります。
一方、ガミースマイルの外観と歯並びを根本的に治すために、矯正治療だけではなく、外科手術が必要な症例もあります。
今回はこのガミースマイルについて、あらゆる角度から考えてみましょう。
ガミースマイルの原因と治し方
「ガミースマイル」とは、笑顔になった時に上顎の歯茎が露出してしまう状態のことを指します。「どの程度歯茎が見えたら当てはまるのか」といった明確な判断基準はありません。
ただ、ガミースマイルになっている人の多くは「笑顔になると歯茎が剥き出しになるからイヤ」といったように、自身のルックスに不満を持っている人が多いと言えるでしょう。
そのため、ネットなどで治し方の情報を集めた上でクリニックにやってくる方も増えています。ガミースマイルの治し方は原因によって異なるため、以下に主な原因と治し方を挙げてみます。
骨格や歯が原因の場合の治し方
「出っ歯」の人は歯が前突しているので、上唇がめくれやすいでしょう。また「ディープバイト」の症状は上側の歯列の噛み込みが深い為、歯茎が目立ちがちです。さらに面長の人も歯茎が長いためにガミースマイルになりやすいです。
このような症状で、歯列を整えることで改善が見込まれる場合は「歯列矯正」が適しています。もしも、骨格そのものを変える必要がある場合は、歯列矯正治療と並行して外科的な処置を施す必要が出てきます。上顎の骨を切除して間隔を詰める施術や、歯を長く見せる「歯冠延長術」などの治療法が考えられます。
唇や口元の筋肉が原因の治し方
上唇が薄かったり、唇を持ち上げる筋力が発達している人は、笑顔になった時に上唇がめくれやすいことが原因でガミースマイルになってしまいます。
どういった治し方をするかと言うと、筋肉の働きを抑えるボトックス注射を用いて対応します。ただし一時的な効果しか得られないので、根本から治したい場合は美容整形をすることになるでしょう。
歯茎が原因の場合の治し方
歯と歯茎のバランスにおいて、歯茎が占める割合が高いとガミースマイルになってしまいます。歯よりも歯肉が発達したケース、歯の発育が不足することで歯茎からの萌出が不完全なケースが考えられるでしょう。
この場合、歯茎と上唇の粘膜の長さを詰めるために、一度これらを切り離してから縫合する「粘膜切除術」が行われることがあります。また、歯肉そのものを切除するパターンもあり得るでしょう。
ガミースマイルを歯列矯正で治す方法
「ガミースマイル」と呼ばれるものは、笑顔になった時に上顎の歯茎が過度に露出してしまう状態のことを指します。「どの程度歯茎が見えたら当てはまるのか」といった明確な判断基準はありません。
骨格に由来しているケースもありますが、歯並びに起因する場合もあるでしょう。上顎の骨が縦に長かったり、「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」といって、上顎が前方に突き出ている人がなりやすいとされています。
ここでは「治し方を知ってなんとかしたい」と考える人に向けて、矯正でのガミースマイルの治療法を中心に紹介しましょう。
歯列を奥へと下げる
上顎前突の状態を解消する為に、上顎の歯列を奥へと引っ込める治し方です。そうすることで口元の突出が抑えられて口周りの突っ張り感がなくなり、笑った時にも唇がめくれ上がる状態が改善されるでしょう。
これは、下顎も一緒に出てしまっている上下顎前突を治療することでも有効な方法です。口元の周りに掛かっていた力が抜け、余裕ができることでガミースマイルも改善されるでしょう。
歯列を動かすにあたっては「どこまで奥に引っ込める必要があるか」という点において、個人差があることを覚えておきましょう。大きく動かさなくてはならない患者さんには、抜歯の必要性も出てきます。
歯を圧下させる
先ほど紹介した治療法は、前方に突き出た歯列を後方へとズラす、前後方向の歯の動かし方について解説しましたが、もう一つの方法として考えられるのが「上方へと歯列を持ち上げる」治し方です。
上顎の歯列が低い位置にあると、それだけで歯茎が目立ってしまうでしょう。また、噛み合わせが深いケースでも同様のことが言えます。その為、上顎の歯を上方へと持ち上げる「圧下」と呼ばれる治療を行います。
動かしたい歯に力を掛ける為、絶対的な力点となるアンカースクリューを歯茎の上部に埋め込み、そこから歯を垂直方向へと引き上げるように力を加えます。
治療方法別のガミースマイルの治療費用
ガミースマイルを治療するために歯列矯正のために必要な費用の金額には幅があります。それだけ症状によって治療内容に個人差があるのです。また、美容目的の医療行為である為、自由診療となり健康保険が効きません。
治し方としては、軽い症状ならば歯列矯正で済みますが、それでも治らないケースでは歯肉整形などのオプション治療が必要となるでしょう。それぞれの手法における費用の相場を以下に示します。
歯列矯正
もっとも一般的な矯正治療法であるワイヤー型での治し方ならば、価格は60〜100万円程度となるでしょう。また、もう一つのオーソドックスな手法であるマウスピース型ならば、45〜100万円が相場となります。
ワイヤー型は、毎月の通院で装置を微調整する必要があります。その際、調整費用が別途必要となるクリニックもあるので、注意しましょう。
また、両方の治療法ともに矯正後は後戻りを防ぐ為、リテーナーを装着する「保定期間」が設けられています。その期間は、別途の費用が掛かるケースがあることも忘れてはなりません。
料金体系はクリニックによってバラバラです。初回に受けるカウンセリングの場で、どれだけの費用が掛かるのか把握できるよう、しっかりと確認をしましょう。
歯肉整形
上唇と上の歯の歯茎の上部の粘膜を一度切り離してから、縫合することで症状を抑える治し方の粘膜切除術には、4〜30万円ほどの費用が掛かるでしょう。また、歯冠延長術では4〜40万円程度の医療費が必要になります。
どちらの手法も、費用に大きな幅があることに注意しましょう。自身の予算と相談しながら「ここだ」と思える医院を見つける努力を怠ってはなりません。
ガミースマイルを治すメリットとは?
「ガミースマイルの見た目が嫌だから適切な治し方で対処したい」といったように、審美的な理由で治療を希望する方が圧倒的に多いのが現状です。
ガミースマイルを治すことによって得られるメリットとはどういったものなのでしょうか。
虫歯や歯周病になりにくくなる
ガミースマイルを治すことで、虫歯や歯周病になりにくくなることが期待できます。
ガミースマイルは歯茎が露出しやすい状態なので、自然と口が開きがちになってしまうでしょう。その為、口内が乾きやすくなってしまい、虫歯菌が繁殖しやすい状態になるのです。
そのことから、虫歯や歯周病を引き起こしてしまうパターンが多いでしょう。また、歯列の乱れによってガミースマイルになっている人は、歯並びが悪いことが原因で歯周病になるケースも考えられます。
「見られている」という心理的負担が軽減
笑顔に自信を持てない方は、人と接する度に気が重くなるものです。社会人ともなると、仕事を円滑に進める為に多くの人とコミュニケーションを取らなくてはならない職場もあるでしょう。
ガミースマイルで悩んでいる方の中には、「歯茎が剥き出しになるのがイヤ」というネガティブな感情を抱く方も多いようです。
見た目を気にしているのは、他でもない自分自身であるだけに、ガミースマイルを治すことによって前向きな心境に変化することができます。
ユニゾン矯正歯科銀座6丁目なら「ガミースマイルと歯列矯正の効果」について相談可能!
このように、歯並びを治すことによって、顔立ちや顔の雰囲気まで改善できる場合があります。飛び出した口元と歯並びと歯並びの位置を治すことで、顔立ちがきれいになり、見た目の雰囲気が大きく改善する可能性もあります。
一方、外観と歯並びを根本的に治すために、矯正治療だけではなく、外科手術が必要な症例もあります。
歯列矯正によって口元の雰囲気や顔のプロポーションを改善できるのかどうか、知ることから始めませんか。
ユニゾン矯正歯科では、丁寧なカウンセリングを行ったうえで説明いたします。
上顎・下顎の位置関係や歯の傾きなどを確認し、同じ年代・性別の方々と比較してご自身のどこに問題点があるのかを説明いたします。外科手術が必要な症例なのか、それとも外科手術をしなくても、歯列矯正だけで改善可能なのかどうか、を説明いたします。
まとめ
以上、ガミースマイルの原因と治し方を紹介し、歯列矯正で治す方法と治療法別の費用に触れつつ、ガミースマイルを治すメリットについて解説しました。
大人の女性ならば誰もが「美しくありたい」と考えるものです。そのため、ガミースマイルに悩む方はその原因を正しく把握して、適切な治し方を選択できるようになると良いでしょう。
仮に自身のガミースマイルが歯列矯正で対応できないケースだからといって、深く悩まないでください。それぞれの原因に対応する別の治療法があるので、心にゆとりを持って対処しましょう。
自身のケースがどのパターンに当てはまるのか分からず、治し方を知りたい方は当院まで相談にお越しください。
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