インビザラインで後悔をしないために!治療結果を左右する点と成功させる秘訣

インビザラインで後悔をしないために!治療結果を左右する点と成功させる秘訣

矯正専門医院以外の歯科医院で治療を受けて「インビザラインで歯列矯正の治療を受けたことを後悔している」という人は、少なからず存在しているかと思われます。

どのような治療法にもメリットがあればデメリットが存在するものです。その負の側面を確認することなく施術を受けた結果、望んだ状態を得られないのでしょう。

特にインビザラインは「最新」「手軽」といった部分が強調されていて、その雰囲気に流されて治療に踏み切ってしまう患者さんも多いはずです。

また、残念ながら、ワイヤー矯正の経験や知識や職業倫理を持ち合わせない営利目的の歯科医院が安易にインビザライン治療を実施して、望むべき治療結果が得られず、トラブルや集団訴訟問題となっている報道も見受けられます。

私は日本矯正歯科学会の認定医・指導医として、インビザラインによる数多くのマウスピース矯正治療を行っています。マウスピース矯正こそ、矯正専門医院で治療を受けるべきだと思います。

今回はこの治療法を詳しく見ていくことで、後悔のない治療法を選択できることを目指します。

インビザライン矯正で後悔するパターン5つ

当院風景

インビザラインは「最新の治療法」という謳い文句で、世界的に広がりを見せている矯正法です。ワイヤー型の矯正と比べて、患者さんに負担をかけないことから人気を集めています。

しかし、どのような治療法にも負の側面というものが必ず存在していることを忘れてはいけません。当然のことながら、この治療法にも落とし穴があると言えるでしょう。

この項ではインビザラインでの矯正によって後悔をした人が、どういった点で不満を覚えたのか、その意見をいくつかピックアップして紹介しましょう。

パターン①:期間

インビザラインは、ワイヤー型よりも若干短い1年半〜2年という期間で終了するとされています。クリニックもその予定で治療計画を立てますが、この期間内に治療が終わらず後悔するケースがあるでしょう。

その理由としては、患者さん自身が「今は治療中」といった意識が薄い場面が見受けられます。つまり、マウスピースを毎日食事の時以外はずっと長時間つけなくてはいけない、という意識に欠けてくる患者さんがまれにいるのです。マウスピースを食事の時以外ずっと長時間装着することで歯が動くわけですから、マウスピースをいい加減に装着していると、当然、歯列が思うように動いてくれません。

また、忙しいことを理由に決められた日に受診をしないことも、治療期間を長引かせる結果となります。どれだけ優れた医師に診てもらっても、患者さんが努力を怠ると治療の意味が無くなってしまうでしょう。

マウスピースの装着時間や受診日を守れる几帳面さを持っているかどうかは、インビザライン治療法が向いているか向いていないかを判断する重要なポイントです。

 

パターン②:噛み合わせ

インビザラインは採取した歯型をコンピュータ内にデータとして保管し、治療計画をコンピュータで行います。その際、噛み合わせが狂うことはシミュレーションのなかに含まれていません。

しかし、噛み合わせがおかしくなる要素がいくつか存在するのです。まず、マウスピースは若干ながら厚みがあります。それを噛み合わせることにより、良好だった歯が歯茎内に沈み込んでしまうケースが考えられます。

また、歯並びを整えている箇所がうまく噛み合うようになったにも関わらず、これまで異常のなかった部位の噛み合わせがおかしくなるケースもあり、それが後悔する要因になっているのです。

パターン③:後戻り

矯正によって歯並びが整ったとしても、そこで安心してはいけません。何故ならば、歯列が元の乱れた状態に戻る「後戻り」と呼ばれる症状を引き起こす可能性がある為です。

それを防ぐ為に「リテーナー」と呼ばれる器具を装着する「保定期間(ほていきかん)」が設けられています。理想の歯並びをそのままの状態で固定する為の大切な期間と言えるでしょう。

このリテーナーにも取り外しができるタイプがあります。その装着時間を守らないと、せっかくの治療が無駄になってしまい、そのことを後悔する患者さんもいるでしょう。

パターン④:歯並び

パッと見の判断では、インビザラインはマウスピースを装着するだけのお手軽な治療法として目に映ります。しかしマウスピースの構造上、ワイヤー型の矯正装置と比べると、症例への適応力という面ではやや劣ってしまいます。

そういった性質から、重度の出っ歯や受け口、重度の叢生の症状を持つ人にはこの治療法では効果が望めません。インビザラインでは治しにくい症例があるのです。

それにも関わらず、インビザラインに不向きなケースに対してさえ、インビザラインでの治療をプッシュしてくるクリニックがあります。ワイヤー矯正を行っていないクリニックで、すすめられるがままにマウスピースで治療し、思った結果が出ずに後悔するケースがあります。

経験がある矯正歯科医は、そもそもインビザライン治療が適さない歯並びの症例がある、ということを理解しています。また、患者さん自身がマウスピース装着時間を真剣に守ってくれるかどうかも、治療結果を左右する重要なポイントです。症例や患者さんの生活習慣や性格を考えずに、安易にインビザラインをすすめてくるクリニックは要注意です。

パターン⑤:金額

治療期間が長引くことと連動してくる問題として、治療にかかる費用が当初の想定を上回ってしまい、後悔する場合が考えられます。

インビザラインは他のマウスピース矯正よりも高額な上、患者さんが所定の装着方法や装着時間を守らないことにより予定通り歯が動かなかった場合は、マウスピースを一から作り直す必要が発生し、さらに費用が掛かることがあるのです。受診しているクリニックの料金体系にもよりますが、トータルの治療費が膨れ上がる場合があることに注意しましょう。

インビザラインで失敗する原因とは

当院診療風景

インビザラインで矯正をした人が後悔するのは「治療法選びで失敗した」と感じる為でしょう。そのような思いをしないように、患者さんができることは、まずこの矯正法の特徴をしっかりと把握することです。

ここでは、インビザラインの特徴によって引き起こされやすい失敗例をいくつかピックアップし、その原因について解説しましょう。

自己管理に委ねられる部分が大きい

インビザラインは、順次新しいマウスピースに取り替えていくことで歯列を整える治療法です。その為、複数枚のマウスピースを一度に手渡され、期日を守って取り替えていかなくてはなりません。

また食事の際にはマウスピースを取り外すのですが、食片などが挟まると思ったように矯正の力が働かない為、必ず歯磨きをしてからマウスピースを取り付ける必要があります。

さらに、1日の装着時間は22時間以上と決められています。食事や歯磨きが終わったら、すぐにマウスピースをつけなくてはなりません。この治療法を選んだ人はそのことを医師から厳命されるはずですが、それを守ることも患者さん自身の責任となってくるでしょう。

このように、マウスピースの管理から食後の歯磨きや装着時間を守ることまで、患者さんの自己管理に任せられている範囲が広く、マウスピースの着用方法、着用時間の管理がずさんになると治療効果も上がってこないという結果が待っているでしょう。

歯をわずかに削ったりする繊細な治療法

インビザラインはマウスピースを装着する治療法ですが「手軽に行える」と考えるのは間違いです。まず「アタッチメント」と呼ばれる樹脂製の小さな部品を歯に付け、マウスピースをより密着させることがあります。

まれに発生するのが、この装着したはずのアタッチメントが外れてしまうケースです。その際は、なるべく早くクリニックを訪れて、再処置をしてもらう必要があるでしょう。

またこの治療法は、歯を動かすスペースを生み出す為に、それぞれの歯をわずかに削る処置を行う場合があります。歯を削りすぎると、お互いの歯を密着させる距離が伸びるので、治療期間が長引く恐れもあります。

歯列矯正を受ける前にそれぞれの治療法を比べてみた時、インビザラインに手を出すのは簡単かも知れませんが、繊細な治療法であることを覚えておきましょう。

抜歯を伴うケースで起こりがちなトラブル

抜歯をして空いたスペースに対して、歯が平行移動してくれると良いのですが、インビザラインを用いた矯正ではうまくいかないケースが考えられます。

より具体的に言うならば、抜歯後にできた空間に対してその隣の歯が倒れ込むようになってしまうパターンが発生しがちなのです。

そうなるとマウスピースの力がうまく働かなくなり、望んだ結果を得ることが難しくなるでしょう。そのような場合は、ワイヤー型矯正と併用して治療を進める方法も考えられます。

インビザラインで後悔しないためには?

当院受付風景

ネガティブなことを述べてきましたが、インビザラインで後悔しない為に自身で出来ることはたくさんあります。それらをキッチリとルール化して治療に臨むようにすれば、悪い結果にはならないでしょう。

どういった点に気を付けるべきなのか、いくつかのポイントをピックアップして紹介しましょう。

信頼できるクリニックを選び出す

インビザラインを用いるかどうかに関係なく、歯列矯正では安心して治療を任せられる医師の存在が絶対的に必要になってきます。その為、初回カウンセリングの場を活用して、信頼できる医師を見つけ出しましょう。

医師の技量を担保するものとしては「日本矯正歯科学会」という組織が発行している「認定医」という資格の存在があります。信用できるクリニックを見つけ出す際の参考にすると良いでしょう。

また、歯列矯正は医師と患者さんが二人三脚となって、お互いに協力しながら治療を進める場面が少なくありません。そのことから「この先生とは気が合う」といった相性も大切になることを覚えておきましょう。

自身に任せられたことは守る

先の項でも述べたように、インビザラインを用いた治療では患者さんに任されている部分が大きいと言えるでしょう。マウスピースの管理から歯の手入れ、装着時間を守ることまですべて自身に任されているのです。

これらをしっかりと厳守すれば、治療期間や治療方針に大きな狂いが出てくる確率をグンと減らすことが出来ます。それだけ自己メンテナンスが大切な治療法であることを覚えておきましょう。

 


ユニゾン矯正歯科銀座6丁目なら「インビザライン矯正治療」について相談可能!

歯科矯正の治療方法には、表側矯正、裏側矯正、舌側矯正、マウスピース矯正など様々な方法がありますが、これまでも現在も、矯正治療の初回相談にお越しになる患者さんからは、マウスピース矯正や裏側矯正などの目立たない矯正治療の方法を望む声が多いのは事実です。

私は日本矯正歯科学会の認定医・指導医として、数々の治療法の経験がありますが、インビザライン社のマウスピース矯正治療は、患者さんご自身が所定の装着時間を守ることができるのであれば、アタッチメントという接着物の効果を活用して、ワイヤー矯正と遜色なく、効率的に歯を動かすことができます。しかも、ワイヤー矯正装置に比べてほとんど目立たないこと、着脱できることが非常に大きなメリットです。

マウスピース矯正が適用できる症例の場合は、インビザライン社のマウスピース矯正を治療法のひとつとして前向きに提案しています。

歯並びを治すことによって、笑顔が綺麗になるばかりではなく、歯磨きがしやすくなり、滑舌やかみ合わせがよくなり、さらに口元の雰囲気や顔立ちまで改善できる場合があります。

自分に自信を持つことができるようになることが多いです。

インビザライン社のマウスピース歯列矯正によって口元の雰囲気や歯並びをどのように改善できるのか、期間や費用を含めて知ることから始めませんか。

ユニゾン矯正歯科では、丁寧なカウンセリングを行ったうえで説明いたします。


まとめ

以上、インビザラインで後悔してしまうケースを挙げ、失敗してしまう原因に触れつつ、治療を成功させる為のコツについて解説しました。

この治療法にも苦手とする症例があるので、自身の症状をハッキリと自覚することが大切です。そのような認識を与えてくれる場として、カウンセリングを有効的に活用しましょう。

当院では認定医の資格を持つ医師が、一人ひとりの患者さんに向き合って最適な治療法を提案しています。歯並びのことでお悩みの方は、ぜひ一度相談にお越しください。

                               

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