歯列矯正はやめたほうがいい?デメリットと注意点を理解して矯正治療を成功させる!

歯列矯正はやめたほうがいい?デメリットと注意点を理解して矯正治療を成功させる!

「歯列矯正をするのはやめたほうがいい」と考える理由は、指摘しようと思えばいくらでもできるでしょう。しかし、専門家の手による矯正治療により、確実に歯並びが整うことは間違いありません。

一度じっくりと、歯並びが悪い為に犠牲にしていることを考えてみましょう。症状が改善することで期待できる物事は山ほどあるはずです。

私は日本矯正歯科学会の認定医・指導医として、数多くの矯正治療を行っています。ここをご覧下さる方の多くが、歯並びに何らかのお悩みをお持ちだと思います。私は全ての方の歯並びのために矯正歯科治療が必要だとは考えておりません。

ただ、明らかに治療が必要な、日常生活や対人関係に支障をきたす歯並びや咬み合わせをお持ちの方もいらっしゃいます。そのような方にとっては矯正歯科治療をすることには様々なメリットがあります。見た目の印象がより良くなるだけではなく、口腔内の環境や体全体にも良い影響があると考えられます。

今回は、歯列矯正の治療を受けるべきかやめておくべきか、その2択について徹底的に考えてみましょう。

「歯列矯正はやめたほうがいい」と言われる理由とは

当院風景

矯正をした人が「矯正しなくても大丈夫そうだから、やめたほうがいいよ」といったように、治療へ踏み切ろうとする人を制止するケースが意外に多いのではないでしょうか。

矯正をした人としては、自身が大変な苦労をしたからそのようなツライ思いをして欲しくないと、真剣に考えているかも知れません。ここでは、歯列矯正のデメリットについて考えてみましょう。

費用・期間

歯列矯正は自由診療である為、保険が効かずにすべて自費で支払わないといけません。高額なお金を捻出できない人にとっては「そこまでして治療する必要があるかな?」といった気持ちになってしまうでしょう。

また、治療の期間も1~3年といったように、非常に長いスパンで行われます。「今すぐトラブルを解決したいのに、それが無理ならば治療する意味がない」と考える人もいるでしょう。

このように、高額な費用が掛かり治療が完結するまでの期間が長いことは、歯列矯正をやめたほうがいいと考える大きなポイントになっています。

何かと手間が掛かり面倒

矯正の装置にはいくつかの種類がありますが、装置によって目的とする位置に歯が順調に動いているかを確認する為、月に1回程度のペースで通院しなくてはなりません。

その為、忙しく働く人にとっては、スケジュールを組むのが大変になります。また、器具を装着している患者さん自身も、口内を清潔に保つための努力が要求されます。

虫歯や歯周病になってしまうと矯正をストップさせて、そちらの治療を優先しなくてはいけない為、治療期間がさらに伸びてしまう恐れがあります。

器具による締め付けがツラい

理想の歯列へと歯を動かすことが矯正の目的ですから、取り付ける装置は現状の歯列に力が加わるように設計されています。

つまり、装置を取り付けると締め付けるような感覚を抱き、痛みを感じてしまうでしょう。痛みのピークは2~3日後とされていますが、それ以降でも収まらない場合は再度クリニックに足を運ばねばなりません。

痛みがひどい時には歯が浮いたような感覚になるとともに、噛む動作をする度に痛みを感じてしまいます。その為、食事の内容も柔らかい食感のものに切り替えるなどの工夫が要求されるでしょう。

やめたほうがいい歯列矯正の選び方

当院診療風景

医療行為として「歯並びを整える」という以前から、歯列矯正には古くからの歴史があります。そういったものの蓄積の上で、現代の矯正治療が成り立っていると言えるでしょう。

その為、治療方法にも様々な種類があるので、歯科医は患者さんに合わせたベストな手法を選択せねばなりません。その部分を見誤ったまま歯列矯正をすると、患者さんが望んでいた結果が得られない可能性が出てきます。

ここでは「やめたほうがいい」と言える矯正歯科と治療方法について説明しましょう。

検査やカウンセリングが充実していない医院

歯列の問題は顎の骨格などとも関連している為、本来ならばそのあたりまで調べるべきでしょう。そうした検査を行なってくれないクリニックには注意が必要です。

またカウンセリングの場において、納得のいく説明をしてくれない医院も問題があります。矯正治療は患者さんにも負担を掛けるものなので、医師との疎通が取れないようでは治療が成り立ちません。

自分の歯並びに適していない治療

矯正治療の方法には多くの種類があります。自身に合わない手法で治療を受けたとしても、望んだ結果は得られません。例えば歯を大きく動かす必要がある場合に、マウスピース型の矯正だけを勧めるのは間違いです。

また「矯正治療=抜歯」といったように「歯列を整えるにあたっては必ず抜歯を必要とする」といった図式が出来上がっている医院も問題があります。何の根拠もなく抜歯をする医院には注意しましょう。

それでも歯列矯正をおすすめする理由

当院診療風景

歯列矯正はやめたほうがいいと考える理由はたくさんあります。しかし、それにも関わらず治療を希望する人が後を絶たないのは、それだけ症状を深刻に捉えている方が多いことを意味します。

そして、矯正をすることによって自身の悩みが解消したと感じている方が多いのも、また事実であると言えるでしょう。ここでは、歯列矯正をおすすめする理由について考えてみましょう。

ルックスに自信が持てる

歯並びが乱れている為に、人前で大きく口を開けて笑うことができないなど、コンプレックスを抱えてしまっている人がたくさん存在しています。

そういった方の歯列を整えてあげることで、飛び切りの笑顔を見せられるようになる人も多いでしょう。他の人がその笑顔を見た時に「明るい子だな」といった好印象を抱くようになるかも知れません。

また、歯列は顎の筋肉や骨格とも関連しています。歯並びを適切なものにしてあげると、これまで食べ物を咀嚼するのに必要以上の力を要していた問題が解消されます。

その結果、顎の筋肉が落ちることでエラの張った状態からシャープな輪郭になるケースもあります。顔立ちが整ったことで、美人になったという印象を与えられる可能性もあるでしょう。

口内環境が良くなる

治療によって歯並びを整えると、すべての歯にまんべんなく歯ブラシが届くようになる為、口内環境が良くなるでしょう。

また、歯の噛み合わせが悪い人のなかには、口が自然と開いてしまい、口呼吸になるケースが少なからず存在しています。菌の繁殖を防ぐ唾液が乾いてしまい、口臭などの口内トラブルを引き起こすことも。

そういった方に正しい噛み合わせを取り戻す治療を施すことで、口呼吸の癖が改まるでしょう。口臭に悩まされることもなくなり、気が楽になるはずです。

体の歪みの改善

人間の頭部は、かなりの重量があるものです。歯並びが良くない為に噛み合わせが悪いと、重量のバランスを取るはずの下顎が機能しづらくなります。

そうして生まれたアンバランスな状態を直そうと、首や肩を使ってバランスを取ろうとするでしょう。それでも収まらない場合は腰へ、といったように下の器官へと影響が及び、体に歪みが生じるのです。

体が歪んでいる原因が、実は歯列の状態にあったとしたら、その点を見落としている人は多いのではないでしょうか。適切に治療することで、歪みが取れて体の調子が良くなるでしょう。

歯列矯正を成功させるポイント

やめたほうがいい歯列矯正を避けて、治療を成功へと導く為には、押さえておくべきポイントがいくつかあります。それを実践することで、必ず質の高い治療を受けられるでしょう。

高い費用と、長い期間をかけて治療に臨むわけですから、失敗しないことが何よりも大切です。ここでは、どのような点に注意すべきか考えてみます。

矯正歯科選びに妥協しない

矯正歯科のなかから厳選するようにクリニックを選ぶべきです。患者さんと医師との間には相性というものが存在します。「この先生なら任せられる」と思えることも大切な要素でしょう。

また、お世話になる先生の腕前がどの程度のものなのかを表す指標というものが、あまり存在していません。そこで、歯科矯正学の進歩・発展を目的に設立された「日本矯正歯科学会」という組織に注目しましょう。

この機関は、確かな実績を収めている矯正歯科医に「認定医」という資格をを発行しています。その医師の技量を示すものになるので、参考にすると良いでしょう。

歯科医の言うことを聞く

歯科医は矯正装置を患者さんに合わせた最適な状態にして、装着しています。日々のメンテナンスについて説明を受けたのならば、それは忠実に守るようにしましょう。

また、マウスピース型の矯正装置は1日の装着時間が決められています。医師からその説明を受けたのにも関わらず、それを守らないと治療が思うように進みません。

そして矯正装置が外れた後は、元の状態に歯が戻ろうとするのを防ぐ為に「リテーナー」という器具を装着します。その際にも、医師からの指示はしっかりと守りましょう。

ゆとりをもって取り組む

治療を開始してからの矯正の進み具合にも、個人差があることを覚えておきましょう。当初の計画より治療が長引いてしまうケースも考えられます。

そのことから、治療を受けるにあたっては時間とお金にゆとりをもって始めることが重要だと言えるでしょう。

ユニゾン矯正歯科銀座6丁目なら「歯列矯正の必要性」について相談可能!

当院では全ての方の歯並びのために矯正歯科治療が必要だとは考えておりません。矯正治療をしなくても特に支障がない場合はそのように伝えるようにしています。

しかし、矯正治療が必要な症例や、矯正治療の効果が大きい症例が数多く存在することも事実です。

歯並びを治すことによって、きれいな歯並びを手に入れるだけでなく、歪んだように見える顔立ちや口元の雰囲気まで改善できる場合があります。見た目の印象がより良くなるだけではなく、口腔内の環境や体全体にも良い影響があると考えられます。歯列矯正をしたことで性格がますます明るくなり、心にもいい影響があったと思われる方が多いのも事実です。

ご自身の歯並びの問題を、歯列矯正によって改善できるのかどうか、初診相談を受けて、知ることから始めませんか。

まとめ

以上、歯列矯正はやめたほうがいいと言われる理由について述べ、避けるべき歯科の選び方に触れ、歯列矯正のメリットと成功させるポイントについて解説しました。

この記事を読んだ方が一人でも多く適切な治療を受けられることを願い、その注意点について述べているので、参考にしてください。

当院では「認定医」の資格を持つ医師が、患者さん一人ひとりに向き合った治療を行なっています。歯列のことで悩み事がある方は、一度お越しください。

                                          

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