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歯列矯正のマウスピースは市販のものでも良い？矯正用マウスピースとの違いや注意点とは
皆さんは、市販のマウスピースで歯列矯正ができる、という謳い文句のマウスピース製品が存在していることをご存じでしょうか？
人気のマウスピース矯正を、医院に通うことなく安価にできるかもしれない、ということから、気になっている方もいることでしょう。
しかし「そういう治療法があるならば、それで済ませてしまおう」と考えている人は、少し立ち止まって「その治療法が果たして正しいのか」と考えて欲しいのです。
安くて便利なものには何かが潜んでいるかも知れません。
私は日本矯正歯科学会の認定医・指導医として、インビザラインによる数多くのマウスピース矯正治療を行っています。
世間では、マウスピース矯正の「最新」「手軽」といった部分が強調されていて、その雰囲気に流されて、矯正専門ではない一般歯科医院、あるいは、マウスピース矯正専門をうたって派手に宣伝をしているが実は技術面に疑問がある歯科医院で、マウスピース治療に踏み切ってしまう患者さんも多いです。
マウスピース矯正こそ、ワイヤー治療も含めて矯正全般において経験豊富な矯正専門医院で治療を受けるべきだと思います。
今回はマウスピース矯正の方法について多角的な観点から説明していきましょう。
市販のマウスピースとはどんなもの？
今回のテーマは歯列矯正を目的にした市販のマウスピースについて説明することですが、市販のマウスピースには、矯正が目的ではなく、食いしばりや歯ぎしりを防ぐ為のものも多いです。
食いしばり等を防ぐ目的の製品は、お湯に製品を浸し、柔らかくなったところで噛み合わせることにより、自身の歯型にフィットさせて使用するのです。そのような方式では、矯正の力がないことは明らかでしょう。
それでは、そのような汎用品で「矯正ができる」と謳っている製品とは、一体どのようなものなのでしょうか。
歯列矯正ができる市販品
矯正歯科で行われるマウスピース矯正というのは、マウスピース複数枚を順次取り替えながら使用し、段階的に歯を動かすことで目的の歯列へと近づけていく矯正の方法です。
それに対して市場に出回っている汎用品には、それを専門に取り扱うショップが存在しています。そこを訪れて自身の歯型を取れば、後は自宅へと届く製品を順次取り替えるだけで矯正が完了するというものです。
歯列矯正用マウスピース・市販のマウスピースのメリットとデメリット
当院診療風景
さて、市販のマウスピースで歯列矯正をしようと考えている人は、どのような点に惹かれてそれを選択するのでしょうか。
そのことを知る為に、クリニックが用意する歯列矯正用のマウスピースと汎用品のマウスピース、それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。
クリニックでのマウスピース矯正のメリット・デメリット
メリットとしては、歯の矯正を専門とする医院に通うわけですから、理想とする歯列へ近づけていく為の技術や知見があり、確実に歯並びを正すことができる点に尽きます。
また、この矯正法は1日の装着時間が決まっているなど、患者さんの努力を必要とします。医師はそこをフォローし、治療中にトラブルが起こった際もしっかりと面倒を見てくれる為、安心できることでしょう。
デメリットとして考えられるのは、治療費が高額なものになってしまうことです。矯正治療は、基本的に自由診療扱いなので保険が効かず、どうしてもお金がかかってしまいます。
さらに、治療には数年かかってしまう場合もあり、その間はおよそ1ヶ月に一回のペースで通院する必要がある為、面倒に感じてしまうかも知れません。
汎用品のメリットとデメリット
歯列矯正の観点からみた汎用品マウスピースのメリットは、ほとんど存在していないのですが、それでも敢えて挙げるとすれば、やはり費用がグンと抑えられることでしょう。
また、通院することを面倒だと感じる人にとっても、クリニックに通う必要がない点をメリットとして感じているかも知れません。
一方でデメリットを挙げるならば、一般的に現在の汎用品では矯正の効果を望むことができません。いくら安くても掛けた費用に対して効果が望めないのなら、意味のないことをしていることになります。
もちろん「市販品で歯並びが整った」という人もいるかも知れません。しかし、逆に万が一トラブルが発生しても、クリニックのように面倒を見てくれる存在がないこともデメリットとして挙げられるでしょう。
歯列矯正のマウスピースをおすすめする理由
当院診療風景
すでにこの記事をここまで読んだ方にはご理解いただけるかと思われますが、やはり歯列矯正は市販のマウスピースで行うのではなく、クリニックに通うことをお勧めします。その理由について改めて提示しましょう。
一人ひとりに合ったものを使用する必要性
クリニックでは3Dデータにせよ、物理的な歯型を取るにせよ、通院する度に自身の歯がどのように動いているのかをチェックし、治療の過程に合わせて最適な矯正器具を用意してくれます。
本来、患者さんのお口の状態は100人いれば100通りの違いがあるといったものなので、一人ひとりに合わせた矯正器具を作らないと、歯並びを整えることはできません。
ここで汎用品を見てみましょう。クリニックが当たり前のこととしてやっているような、オーダーメイド感覚での装置の作成が為されておらず、自身の歯並びにフィットしない可能性があります。
そのことからも、矯正を確実に成功させて美しさを獲得したいのならば、専門のクリニックに通うことをお勧めします。お金と時間がかかっても、それが成功への近道といえるでしょう。
ユニゾン矯正歯科銀座6丁目なら「インビザライン矯正治療」について相談可能！
歯科矯正の治療方法には、表側矯正、裏側矯正、舌側矯正、マウスピース矯正など様々な方法がありますが、これまでも現在も、矯正治療の初回相談にお越しになる患者さんからは、マウスピース矯正や裏側矯正などの目立たない矯正治療の方法を望む声が多いのは事実です。
私は日本矯正歯科学会の認定医・指導医として、数々の治療法の経験がありますが、インビザライン社のマウスピース矯正治療は、患者さんご自身が所定の装着時間を守ることができるのであれば、アタッチメントという接着物の効果を活用して、ワイヤー矯正と遜色なく、効率的に歯を動かすことができます。しかも、ワイヤー矯正装置に比べてほとんど目立たないこと、着脱できることが非常に大きなメリットです。
マウスピース矯正が適用できる症例の場合は、インビザライン社のマウスピース矯正を治療法のひとつとして前向きに提案しています。
歯並びを治すことによって、笑顔が綺麗になるばかりではなく、歯磨きがしやすくなり、滑舌やかみ合わせがよくなり、さらに口元の雰囲気や顔立ちまで改善できる場合があります。
自分に自信を持つことができるようになることが多いです。
インビザライン社のマウスピース歯列矯正によって口元の雰囲気や歯並びをどのように改善できるのか、期間や費用を含めて知ることから始めませんか。
ユニゾン矯正歯科では、丁寧なカウンセリングを行ったうえで説明いたします。
まとめ
以上、市販のマウスピースの存在について説明し、クリニックでの歯列矯正と比較をすることでメリットとデメリットについて解説しました。
また、それらの治療法を比較検討した上で、やはり矯正専門歯科でしっかりとした治療を受けることがベストであることを提示しました。
「市販品だから粗悪でダメ」と言っているわけではなく、今後はそのようにして歯列を治すことが当たり前の世の中になるかも知れません。
しかし現状の矯正治療においては、やはり自身の口内環境に合わせて最適な器具を作り出してくれる医院の存在は、必要不可欠といえるでしょう。
当院では、あらゆる歯並びの悩みに応える体制を整えています。お悩みの方はぜひ一度相談にお越しください。
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