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歯列矯正の裏側（舌側）矯正ってなに？裏側矯正のメリットやデメリットを解説！
「歯並びを綺麗にしたいけど、期間は長くかかると聞くし、、、誰にも気付かれずに済ませられれば良いのに…」と考えている方もいるかも知れません。
実はそのような施術法が存在するのです。歯列矯正で用いる装置を歯の裏面に取り付けることで、装置を歯で隠してしまう「裏側（舌側）矯正」がまさにそれです。
あなたが気付いていないだけで、知らないうちに親しい友人が治療を受けている可能性だってあるかも知れません。今回は、歯の裏面から矯正を行うことについて詳しく見ていきましょう。
そもそも歯列矯正の裏側矯正ってなに？
「矯正をしている」と聞いて頭にパッと浮かぶのは、口元にゴツい器具を付けたルックスではないでしょうか。よく観察してみると一本ずつの歯に部品が着いていて、その部品にワイヤーが通っています。
これが、さまざまな矯正の施術法がある現在においても、最もオーソドックスな方式である「表側（唇側）からのワイヤー矯正」です。ブラケットと呼ばれる部品を各歯に着け、そこにワイヤーを通して力を掛けます。
それに対して、裏側（舌側）からの歯列矯正というものがあることをご存知でしょうか？
装置の目立たない治療法
使用する部品は一般的な矯正と同じですが、「裏側」というネーミングで気付く方もいると思います。歯の表面に着けていたパーツをすべて歯の裏、つまりは舌が接する側に取り付けるのです。
これにより、笑顔などで歯が出たとしても部品の類はほとんど歯で隠れるので目立ちません。口の中を覗き込んで初めて気付くレベルなので、治療中であることが分からないでしょう。
成人女性の多くは、美意識から矯正をしています。歯並びを整えて最終的に美しさを獲得することが目標ですが、その治療期間中もなるべく器具が目につかない方法が好まれています。
ビジネスの場で相手に与える印象を損ねない為にと、この方式での施術を選ぶ患者さんは一定数いらっしゃいます。
部分的な歯列矯正にも対応
「ある箇所の歯だけが気になる」といった症状の軽い患者さんには「部分矯正」という方法が用いられます。これは、すべての歯に装置を取り付けるのではなく、部分的に器具を装着する施術法です。
全体矯正よりも価格を抑えることができる上に、短期間で治療が終わるケースが多いでしょう。その為、カウンセリングの結果から部分矯正でOKだと分かった患者さんは、安堵される方が多いです。
このような部分矯正においても、歯の裏面からの矯正を選択できることがあります。装着した際には舌先が器具に触れるので違和感を覚えますが、ほとんどの方は徐々に慣れていき、やがて気にならなくなるでしょう。
裏側矯正のメリットとデメリットについて
歯の裏側で歯列矯正を行うことは、良いことずくめのように感じるかも知れません。しかし、メリットがあるものには必ずデメリットも存在するものです。ここではその利点と欠点について考えてみましょう。
メリット①：矯正をしていることが気付かれない
前述した通り、装置はすべて歯で隠れているので、よほどのことがない限り治療中であることが気付かれません。
矯正の治療をしていることを「私のプライベートな問題」といったレベルに留めておきたいと考える患者さんは意外にも多いので、そのような方のニーズを満たしてくれます。
そしてこの方式ならば、口元を手で隠す必要もなく人前でも笑顔を見せることができるでしょう。そのような自然な振る舞いは、相手に与える印象を良いものにしてくれるに違いありません。
メリット②：虫歯になりにくい
最も標準的な治療法である表側からの矯正は、厚みのあるブラケットが頬肉を内側から持ち上げてしまって、睡眠時などに口が開きがちになります。
そうすると、口内の唾液が乾燥して虫歯の原因となる菌が繁殖しやすい状態になるでしょう。もし虫歯が発生すると、その治療の為に矯正は一時中断されるので、トータルの期間が長くなってしまいます。
それに比べて歯の裏から器具を取り付けると、分泌された唾液が乾くことなく口内に行き渡るので、そのような問題が起きにくくなるでしょう。
デメリット①：しゃべりにくさを感じる
裏面に装置を着けるので、どうしても舌先が器具に触れてしまうことになります。そのため、発音しづらい言葉が出てくる場合があるでしょう。
そのような問題は、装置を付けた直後の異物感や違和感が大きい状態の時に起こりやすいものです。最初は「こんなにしゃべりにくいの？」と戸惑うかも知れませんが、じきに慣れていくでしょう。
デメリット②：装置の作成に手間がかかる
歯の表側に比べて裏面は凹凸が大きくなっています。そこにブラケットを密着させる為には、歯との接合面に対してより細かい加工技術を要する場面が出てくるでしょう。
そのことから、表側に比べて装置を作る手間がかかることになり、金額がやや高いものになってしまうのです。また、装置を作る為の時間もかかるので、治療期間が伸びる場合もあるでしょう。
マウスピース矯正との違いってなに？
最も普及している表側矯正に対して、裏面からの矯正が存在することを説明してきました。その治療法に加えて現在では「マウスピース型矯正」というものがあります。
矯正していると分かりにくいことから人気のある治療法なのですが、歯の裏側から歯列矯正をする場合と比べてどのような点が異なるのかについて見ていきましょう。
2つの矯正の違いとは？
マウスピースは透明の樹脂でできているので、矯正をしていることが分かりにくいです。ただし、表側にも若干樹脂が露出するので、気付かれる場合があるでしょう。
もう一つの大きな違いは、治療に適用できるケースの違いです。ワイヤー型が、幅広い症状に対応できるのに比べ、マウスピースを用いた治療はその範囲が限定されています。
さらには、マウスピースは任意で取り外しができる為、食事や歯磨きの際には外すことができます。その点は自由度が高いといえるでしょう。
なお、裏側からのワイヤー型矯正は装置の費用が高いのに比べて、マウスピース型矯正は比較的安めになっています。このように、どちらの治療法にも長所と短所があることを理解しておきましょう。
まとめ
以上、歯列矯正には歯の裏側から装置を取り付ける方式があることを紹介し、そのメリットとデメリットについて解説しました。
また、マウスピース型矯正との比較も行うことで「バレにくい治療法」という点で一致している2つの治療法を比較しました。
この裏からの矯正法は、ブラケットの作成に技術を要するのはもちろんのこと、通院時のメンテナンスも手間がかかるものです。
それでも見た目を重視する患者さんは、金額がかかってもこの方式を希望する方が多いといえるでしょう。当院では、充実した矯正の技術によって、そのような患者さんにもしっかりと対応できる体制が整っています。
まずは気軽にご相談ください。
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