歯列矯正をしたら頬骨は引っ込む?矯正がフェイスラインに影響する理由とは!

歯列矯正をしたら頬骨は引っ込む?矯正がフェイスラインに影響する理由とは!

皆さんは「歯列矯正をしたら頬骨が気にならなくなった」といった患者さんからの声があることをご存知でしょうか。

歯並びを整えることがどうして頬骨に影響するのか、不思議に思う方もいるかも知れませんね。実は矯正治療を受けることによって顔立ちに変化が現れることは、かなり広く知られるようになっています。

そのため、美容に関心を持っていて、ルックスに多少のコンプレックスを持っている人が、歯並びの治療を検討するためにクリニックへやって来ます。

私は日本矯正歯科学会の認定医・指導医として、数多くの矯正治療を行っています。歯並びを治すことによって、きれいな歯並びを手に入れるだけでなく、顔立ちや口元の雰囲気まで改善できる場合があります。もちろん、歯列矯正では、ご自身の顔の頬骨そのものの形や高さを変えることはありません。しかし、歯列矯正によって、飛び出した口元が自然な位置までひっこみ、口元と鼻の位置関係のバランスが改善することで、横顔のイメージがとてもきれいに変わることはあります。

「顔立ちが変わるとしても、“頬骨”という具体的な部位にまで影響が及ぶのは信じられない」という方もいるでしょう。今回はそのことをテーマにして、少し掘り下げてみたいと思います。

頬骨が気になる原因とは?

頬骨の存在が気になりだすと、とても気になってしかたなくなり、歯列矯正などの対策法を模索している人は多いことでしょう。そもそもこの部位が気になってしまうのは何故なのでしょうか?

また「気になる」といってもその理由は様々です。「頬骨が高いのが嫌だ」という人もいれば、「頬骨がないのが辛い」という人もいます。まったく正反対の理由で悩んでいる患者さんが存在しています。

この項では気になってしまう理由について、医学的な観点から述べてみましょう。

頭部の骨格が噛み合っていない

頭部は23の骨がパズルのように組み合わさっています。その一部分でもずれがあることにより、顔の歪みとなって現れてくるケースもあるでしょう。

頬骨も頭蓋骨を形成する骨のひとつです。骨の形や組み合わせが悪いと出っ張りが気になるようになるケースが考えられます。

このように、頬骨が気になる理由として、遺伝や生まれた後の何らかの原因による骨格の変化が原因になっている場合があるでしょう。

日常の癖が積み重なった結果

元は整った顔立ちをしていたのに、それが段々と歪んでいくケースも考えられます。頬杖をついたり、片側の歯で食べ物を噛む癖がついていると、それが原因で頬骨が気になるような顔立ちになるのです。

他にも、歯ぎしりやうつ伏せで寝ることなど、日常生活で無意識に身についた癖によって骨格が歪んでしまうパターンはよくあります。頬骨が横に出っ張ったり、頬がコケて頬骨が目立つなどの状態になることも。

このように、後天的な理由によって骨格が歪んでしまう可能性があることを覚えておきましょう。

老化によって悪目立ちすることも

頬骨が高いことは一般的に魅力的なものとして考えられています。この部位には口角を持ち上げる筋肉があることから、笑顔になった際に口角を引き上げる高さが生まれ、魅力的な印象を与えるでしょう。

しかし、若い時にはチャーミングに見えていた点も、段々と年老いていくにつれて「骨骨しい顔をしている」といった印象を与えるようになる可能性があります。

特に顔が長い方で、頬骨の下が痩せてしまった人は「健康的ではない」といった印象を相手に与えかねません。このように、自身の年齢によって気になり出すケースが考えられます。

歯列矯正で頬骨が引っ込んだように感じる理由

歯列矯正と頬骨は何の関係性もないように感じるかも知れませんが、矯正治療を受けた患者さんのなかには「頬骨が引っ込んだように感じる」といった感想を抱く人が少なくありません。

矯正で噛み合わせが適正になるメリットとして「顔立ちが美しくなる」といった要因が存在しているのです。一昔前まで歯列矯正は子供が受けるものだったのに、成人が美容目的で治療を希望する理由がここにあります。

ここでは、なぜ歯列矯正をすることで、そのような現象が起こるのかについて考えてみましょう。

口元のフェイスラインが整う

歯列矯正によって正しい噛み合わせを実現してあげると、口元が適正な状態になることによって、顔立ちがシャープになります。なかには「小顔になった」と感じる方もいます。

これは、噛み合わせの悪い状態で無理に噛む為に必要としていた筋肉を必要としなくなることが一因となっています。不必要な筋肉が落ちて、スッとした輪郭になるでしょう。

特に、噛み合わせの不具合によって顔に歪みが出来てしまっていた人ほど、バランスの取れたフェイスラインになることで印象を大きく変えることができます。

また、頬骨の出っ張りを気にしていた人も、顔の歪みが取れることで、そのことが気にならなくなるケースも考えられるでしょう。

逆に歯列矯正で頬骨が目立つようになることも?

「小顔になった」と言えば聞こえは良いですが、どういった物事にもポジティブとネガティブの2通りの捉え方があります。

口元のフェイスラインが変わることで「なんだか顔がしぼんでしまった」とネガティブに感じる患者さんも存在しているのです。なぜ歯列矯正で頬骨が目立つようになるのか、解説しましょう。

頬骨が目立つと感じるのはこんな人

矯正治療で慣れない装置を装着することにより、柔らかい食材ばかりを用いた食事を行なっていると表情筋が衰え、頬がコケたような印象になってしまいます。

また、歯の噛み合わせが悪いことで過剰に発達した筋肉によってエラが張っていた人や、顔の下半分がぼってりとしていた人に抜歯を用いた治療を行なった際にも、頬コケの問題が起こりやすいでしょう。

頬コケは一時的なもの

歯列矯正を終えて歯並びが綺麗になると、食事の際に思いっきり噛むことができるようになります。それに伴い、表情筋も復活してくることで、頬コケの問題は自然に解消されていくでしょう。

もし治療を受けている最中に、この問題に対処したいならば、いくつかの対策があります。まず、顔のたるみを引き締める頭皮マッサージが有効でしょう。

また、意識的に表情筋を鍛えることも効果があります。さらには、スキンケアを徹底して行うことも頬コケの対策になるでしょう。

 

 


ユニゾン矯正歯科銀座6丁目なら「横顔のバランスと歯列矯正の効果」について相談可能!

このように、歯並びを治すことによって、顔立ちや横顔の雰囲気まで改善できる場合があります。飛び出した口元を治すことで、顔立ちがきれいになる可能性もあります。

一方、顔立ちを根本的に治すために、矯正治療だけではなく、外科手術が必要な症例もあります。

歯列矯正によって口元の雰囲気や横顔のプロポーションを改善できるのかどうか、知ることから始めませんか。

ユニゾン矯正歯科では、丁寧なカウンセリングを行ったうえで説明いたします。


当院診察室の1室

当院受付風景


まとめ

以上、頬骨が気になる理由について解説し、歯列矯正でフェイスラインが整った結果として、頬骨が引っ込んだ見た目になる可能性に触れ、また、その反対に矯正治療でむしろこの部位が目立ってしまう可能性について紹介しました。

遺伝などの先天的な理由だけでなく、自然と身についてしまった癖によっても顔に歪みが生じて、この部位が目立ってしまう点に注意しましょう。

どこに歪みが来ているか、骨なのか歯列なのかによって治療方法が異なってきます。その為、歯の噛み合わせを正すことによって治るケースもあれば、そうならない場合もあるでしょう。

当院では、顔立ちにコンプレックスを持つ方に歯列矯正で治療できるかどうかの診断をしています。お悩みの方はぜひ一度相談にお越しください。

                                 

LINE 相談・予約できます。友達追加はこちらから

                          

矯正治療の歯型取りが気持ち悪い!理由と吐き気の対策を紹介【歯型を取らない方法も紹介】

矯正治療の歯型取りが気持ち悪い!理由と吐き気の対策を紹介【歯型を取らない方法も紹介】の画像

矯正治療の歯型取りが気持ち悪い!理由と吐き気の対策を紹介【歯型を取らない方法も紹介】

矯正治療を受ける際に、多くの方が苦手意識をもつ歯型取り。「おえっ」となる感覚が嫌で、矯正治療を敬遠している方も多いのではないでしょうか。

本記事では矯正治療における歯型取りに焦点を当て、必要性、気持ち悪さを感じる理由、気持ち悪さを緩和するコツについて解説していきます。最後に歯型取りの最新技術「3D口腔内スキャナー」にも触れますので、ぜひ最後までご覧ください。

なお、歯型取りは歯科専門用語で「印象採得」といいますが、ここでは一般的で親しみやすい「歯型取り」で進めます。

歯列矯正をしたら頬骨は引っ込む?矯正がフェイスラインに影響する理由とは!

歯列矯正をしたら頬骨は引っ込む?矯正がフェイスラインに影響する理由とは!の画像

歯列矯正をしたら頬骨は引っ込む?矯正がフェイスラインに影響する理由とは!

皆さんは「歯列矯正をしたら頬骨が気にならなくなった」といった患者さんからの声があることをご存知でしょうか。 歯並びを整えることがどうして頬骨に影響するのか、不思議に思う方もいるかも知れませんね。...

部分矯正ができない例とは?判断基準について矯正歯科の認定医が解説!

部分矯正ができない例とは?判断基準について矯正歯科の認定医が解説!の画像

部分矯正ができない例とは?判断基準について矯正歯科の認定医が解説!

「私は数本の歯が乱れているだけだから部分的な矯正で済ませたいな」といったように、気になる歯が1〜3本程度ならば部分矯正で治せるのではないかと考えている人も多いでしょう。 しかし乱れた生え方をして...

矯正のワイヤーが頬に刺さるときの対処法!痛みを我慢せずに適切な処置をしましょう

矯正のワイヤーが頬に刺さるときの対処法!痛みを我慢せずに適切な処置をしましょうの画像

矯正のワイヤーが頬に刺さるときの対処法!痛みを我慢せずに適切な処置をしましょう

ワイヤー型の矯正装置を用いての歯列矯正は最もオーソドックスな治療法だけに、幅広い症例に対応できることから多くの矯正治療で用いられています。 しかし矯正中にワイヤーが外れるなどして、頬に刺さるよう...

歯列矯正をしている女子がかわいい!美意識の高さと矯正治療に対するポジティブな変化

歯列矯正をしている女子がかわいい!美意識の高さと矯正治療に対するポジティブな変化の画像

歯列矯正をしている女子がかわいい!美意識の高さと矯正治療に対するポジティブな変化

「歯列矯正中のあの子がかわいい」といったように、治療中の女性を「矯正女子」と呼んで、魅力的な存在として捉える人が増えています。 これは「治療中だとバレたくない」といった歯列矯正に対するネガティブ...

歯列矯正後のリテーナーとは?役割と期間・リテーナーが浮くときの対処法について

歯列矯正後のリテーナーとは?役割と期間・リテーナーが浮くときの対処法についての画像

歯列矯正後のリテーナーとは?役割と期間・リテーナーが浮くときの対処法について

「歯列矯正の装置が口内から外れてホッとした」と一息ついているのも束の間、リテーナーと呼ばれるものを用いての歯列矯正が継続していることでしょう。 リテーナーの使用は、治療が次の段階に進んだ証拠です...

歯列矯正で口元が下がりすぎてしまう?理想の口元にするために知っておきたい注意点

歯列矯正で口元が下がりすぎてしまう?理想の口元にするために知っておきたい注意点の画像

歯列矯正で口元が下がりすぎてしまう?理想の口元にするために知っておきたい注意点

「口元が前に出ているのが気に入らない」という理由で歯列矯正した結果、口元が奥へと下がりすぎてしまうトラブルを抱えてしまう患者さんが少なからず存在しています。 私は日本矯正歯科学会の認定医・指導医...

歯茎ごと前に出てる口元が、抜歯矯正で治せるケースもある。歯列矯正や抜歯や顎の外科手術について

歯茎ごと前に出てる口元が、抜歯矯正で治せるケースもある。歯列矯正や抜歯や顎の外科手術についての画像

歯茎ごと前に出てる口元が、抜歯矯正で治せるケースもある。歯列矯正や抜歯や顎の外科手術について

「私の歯は歯茎ごと前に出てるから、見た目は矯正では治らない」と考えている人も多いと思いますが、中には矯正治療で歯並びだけでなく見た目も治せる症例も多いということをぜひ知ってもらいたいです。 経験...

歯列矯正におけるゴムかけの効果とは?ゴムかけの種類や使用方法・期間を解説

歯列矯正におけるゴムかけの効果とは?ゴムかけの種類や使用方法・期間を解説の画像

歯列矯正におけるゴムかけの効果とは?ゴムかけの種類や使用方法・期間を解説

皆さんは歯列矯正において「ゴムかけ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。 歯列矯正における「ゴムかけ」とは、小さい輪ゴムを上下の矯正器具の一部に引っかけて、治療をアシストするものです。 「矯...

歯列矯正で鼻の形が変わるって本当?理想の顔立ちを叶えるポイントを紹介

歯列矯正で鼻の形が変わるって本当?理想の顔立ちを叶えるポイントを紹介の画像

歯列矯正で鼻の形が変わるって本当?理想の顔立ちを叶えるポイントを紹介

「歯列矯正をしたら、鼻の形が変わると聞いて…」といった願望を持ってクリニックにやって来る人が、少なからず存在しています。 歯並びを整えることが鼻の形に影響すると言うこと自体、不思議に思いませんか...