歯並びの矯正はどうやるの?大人になってから始める歯の矯正について詳しく解説!

歯並びの矯正はどうやるの?大人になってから始める歯の矯正について詳しく解説!

「私はネットで購入した商品で自分で歯並びを矯正しているよ」といった言葉を聞くと「ええ!?私は高い費用を払ってクリニックで治療したのに…」と、戸惑ってしまう人が続出することでしょう。

さまざまな情報が溢れている現代社会において「〇〇という見方もあれば、△△という意見もある」といったように見解が分かれることから、本当に正しい認識を持つことが難しくなっているかも知れません。

私は日本矯正歯科学会の認定医・指導医として、数多くの矯正治療を行っています。今回は、大人になってから歯並びを矯正したいと考えている人に向けて、正しい情報を発信したいと思います。

歯並びを矯正するメリット・デメリットを紹介

当院受付風景

歯並びを矯正で整えることは、良いことがある反面で、「やめておけば良かったかも」と感じる時もあったりするものです。

ここではメリットとデメリットを紹介することで、満足する結果を得られるケースと、後悔してしまう主な原因について考えてみましょう。

メリット①:ルックスが良くなる

歯並びの乱れが原因で笑顔を見せることができない人は、治療を受けることでその問題が解決するでしょう。ニッコリと笑う姿からは、明るい印象を相手に与えられそうです。

また、噛み合わせが悪い状態だと顎の筋肉が不必要に発達し、エラの張った輪郭に悩んでいる方もいることでしょう。それを正すことによって顔立ちがスマートになることもあります。

さらには「出っ歯」や「受け口」といった上下どちらかの歯列が前突してしまっている症状も、治療することは可能です。それにより、横顔の輪郭を美しくできる可能性があります。

メリット②:口内環境の改善

乱れた歯の生え方をしていると、お互いが重なり合ったりして歯ブラシが届かない箇所ができてしまいます。そのことにより、歯垢が溜まってしまって虫歯や歯周病を発症してしまうでしょう。

歯列を整えると、すべての歯にブラシが行き届くようになるので、問題が解決します。長い間ずっと不具合を感じながら症状と付き合ってきた人にとっては、口内の手入れが嘘みたいにラクになるでしょう。

メリット③:思いっきり噛んで食事を楽しめる

噛み合わせが良くなった結果、「よく噛んで食べる」という行為が自然にできるようになり、食事が楽しくなります。

今まで、噛み合う場所だけで苦労して噛み砕いていた状態が、歯列全体で咀嚼できるようになる為、食事にストレスを感じなくなるでしょう。

デメリット①:装置がわずらわしく感じる

最も一般的な矯正器具は「ワイヤー型」と呼ばれるものなのですが、一度歯列に装着すると長い場合で3年もの期間、取り外すことができません。そのことが原因で治療を避ける患者さんはとても多いでしょう。

また、見た目から明らかに「歯列を治しているな」と気付かれることが、治療をためらう理由として挙げられます。子供のころならまだしも、社会人として働く成人にとっては、これが大きなハードルとなっているようです。

さらに、一本ずつの歯に部品が取り付けられているので、凹凸が邪魔をして歯磨きの磨き残しが出来てしまうことも非常に多いでしょう。歯磨きが不十分だと、虫歯を発症してしまうこともあります。

デメリット②:後戻り防止のための保定期間が必要である

無事に治療を終えて整った歯列が、元の乱れた状態へと戻ってしまうことを「後戻り」と言います。そうならない為に、歯並びを装置で矯正して動かしたあと、理想的な位置で歯を固定するための「保定(ほてい)」という期間が必要です。

その際「リテーナー」と呼ばれるマウスピース器具を装着することになります。せっかく邪魔だった装置が口から外れたのに、まだ治療期間が続くということにウンザリされる方も少なくありません。

歯並びの矯正はどうやって始める?

当院風景

インターネットが普及した結果、モノや情報のやり取りが便利になりましたが、それと同時に怪しい情報や効果の見込みが薄い品が流通するなどの悪い側面も見えてきています。

歯列の問題に限って見てみたとしても「自力で治療する」といった、かなり無理のある情報が発信されていたり「歯並びが矯正できる市販のマウスピース」という売り文句で商品が流通していたりします。

ここでは正しい情報を伝えるべく、主に治療の始め方について考えてみましょう。

自力での治療はほぼ不可能

まず、市販のマウスピースを使って治療する方法ですが、ほぼ間違いなく失敗に終わるでしょう。何故ならば、患者さん一人ひとりの歯列の状態はバラバラなので、個別に対応しなくてはならない案件だからです。

やはり矯正治療の正しい手続きとしては、その道のプロである「矯正歯科」に足を運んでカウンセリングを受けることから始めると良いでしょう。自身の症状は、専門家に診てもらわないことには分かりません。

矯正歯科での治療の流れ

先にも挙げましたが、まずはカウンセリングで診断してもらいます。その際、医師に対して要望を伝えることもできるので、どのような問題で悩んでいるのかを伝えるようにしましょう。

次に患者さんの口内環境を調べるべく、さまざまな検査が行われます。それに基づいて最適な装置を作り出し、装着することになるでしょう。装置を付けた最初は違和感を覚えますが、次第に慣れていきます。

そして、治療が進むたびに装置の微調整と歯のクリーニングが必要になるので、月に一回ほどの通院が必要になるでしょう。症状の度合いに応じて1~3年の期間、これの繰り返しになります。

装置が外れた後は保定期間へと移行します。歯並びが整ったからと、ここで気を緩めてしまうと後戻りを起こしてしまうので注意しましょう。ここをクリアすれば、望んでいたきれいな歯並びが手に入るはずです。

矯正歯科で歯並びを美しくする治療方法

当院診療風景

プロの目から見れば、患者さんに最適な治療方針を導き出すことは難しいことではありません。しかし、医師の見立てが正しいだけでは治療が成立しないのが、この問題の難しい点なのです。

なぜならば、治療のために医師から患者さんに対していくつか指示をして協力してもらうことになるのですが、それを適切に守ってくれるかは患者さんの心がけに掛かってくる為です。

ここでは歯並びを矯正する治療方法にはどのようなものがあるのか、順を追って見ていきましょう。

ワイヤーを用いた治療

金属製のワイヤーで歯列全体に力を加え、目的とする歯を理想の位置へと動かしていく手法になります。唇側から装置を付けると、目立ってしまうことが長年の問題となっていました。

そこで出てきたのが舌側、つまり歯の裏側にワイヤーを取り付ける方法です。この方法ならば歯によってワイヤーが隠れるために治療をしていることが気付かれにくいでしょう。

ただし、舌側は装置を設置することが難しい為、舌側の装置の方が治療費が高くなってしまうことを覚えておきましょう。

また、上の前歯の装置だけを舌側にして、下の歯列の装置は唇側から付ける方法もあります。これならば装置が目立ちにくく、なおかつ舌先が装置に触れる部分が少なくてすむので発音に不具合を感じないというメリットがあります。

マウスピースを用いた治療

ワイヤー型は一度取り付けると外せませんが、マウスピースは食事や歯磨きの時に取り外すことができる点が最大のメリットと言えるでしょう。

患者さんの歯列を型取りした情報から、少しずつ理想の歯並びへ近づける為に、複数のマウスピースを順番に取り替えながら歯列を正していきます。

一見したところラクに見受けられるマウスピースでの治療ですが、1日20時間以上の装着が必須ですので、その点だけはしっかりと守らないと歯並びが治っていきません。

それぞれの方法での部分的な治療

上記2点で紹介したものは、歯列全体を治療するものに用いられる方法ですが、気になる部分だけを治療する「部分矯正」というものがあります。

例えば、奥歯は噛み合っているのに前歯が極端に前方に突き出ているといった症状などがこれに当てはまるでしょう。

ワイヤー型、マウスピース型のそれぞれに部分矯正用の治療法があり、歯列全体を治すよりも短期間かつ低価格で済ませることができますが、適応できる症例には限りがあります。


ユニゾン矯正歯科銀座6丁目なら「インビザライン矯正治療、ワイヤー矯正治療」について相談可能!

歯科矯正の治療方法には、表側矯正、裏側矯正、舌側矯正、マウスピース矯正など様々な方法がありますが、これまでも現在も、矯正治療の初回相談にお越しになる患者さんからは、マウスピース矯正や裏側矯正などの目立たない矯正治療の方法を望む声が多いのは事実です。

私は日本矯正歯科学会の認定医・指導医として、数々の治療法の経験がありますが、インビザライン社のマウスピース矯正治療は、患者さんご自身が所定の装着時間を守ることができるのであれば、アタッチメントという接着物の効果を活用して、ワイヤー矯正と遜色なく、効率的に歯を動かすことができます。しかも、ワイヤー矯正装置に比べてほとんど目立たないこと、着脱できることが非常に大きなメリットです。

マウスピース矯正が適用できる症例の場合は、インビザライン社のマウスピース矯正を治療法のひとつとして前向きに提案しています。しかし、ワイヤー矯正を選ばないといけない症例もあります。マウスピース矯正か、ワイヤー矯正か、の見極めについては、矯正専門医院を受診されることをお勧めします。

歯並びを治すことによって、笑顔が綺麗になるばかりではなく、歯磨きがしやすくなり、滑舌やかみ合わせがよくなり、さらに口元の雰囲気や顔立ちまで改善できる場合があります。

自分に自信を持つことができるようになることが多いです。

インビザライン社のマウスピース歯列矯正によって、あるいはワイヤー矯正によって、口元の雰囲気や歯並びをどのように改善できるのか、期間や費用を含めて知ることから始めませんか。

ユニゾン矯正歯科では、丁寧なカウンセリングを行ったうえで説明いたします。


まとめ

以上、歯並びを矯正することのメリットとデメリットについて解説し、治療の始め方について説明した上で、治療方法について紹介しました。

大切になるのは、セルフジャッジで物事を決めてしまうのではなく、専門家の意見を聞く為にクリニックへと足を運ぶ姿勢だと言えるでしょう。そうすることで、自身の症状と確かな情報に基づいて向き合うことができるのではないでしょうか。

矯正歯科はそのように感じている患者さんの手助けをする為に存在しています。歯列でお悩みの方は、ぜひ当院まで相談にお越しください。

                          

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矯正治療を受ける際に、多くの方が苦手意識をもつ歯型取り。「おえっ」となる感覚が嫌で、矯正治療を敬遠している方も多いのではないでしょうか。

本記事では矯正治療における歯型取りに焦点を当て、必要性、気持ち悪さを感じる理由、気持ち悪さを緩和するコツについて解説していきます。最後に歯型取りの最新技術「3D口腔内スキャナー」にも触れますので、ぜひ最後までご覧ください。

なお、歯型取りは歯科専門用語で「印象採得」といいますが、ここでは一般的で親しみやすい「歯型取り」で進めます。

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