インビザライン矯正は大人の女性におすすめ!矯正治療の流れとおすすめポイントとは
歯列矯正を考えている人のなかには「インビザライン」と呼ばれる治療法を検討している方がいるかも知れません。
実はこの治療法は、世界中で広く採用され、豊富な診療実績を誇るもので、マウスピースの装着によって歯列を治していくのですが、一般的なマウスピース型矯正とは異なる、歯を効率的に動かすための優れたしくみや特徴があり、選ばれているものです。
私は日本矯正歯科学会の認定医・指導医として、インビザラインによる数多くのマウスピース矯正治療を行っています。
今回は、この治療方法にスポットライトを当てて、そのメリットや不向きな患者さんについて詳しく紹介しましょう。
最新の矯正治療「インビザライン」とは?
多くのマウスピース型矯正装置がありますが、そのなかにあって「インビザライン」と呼ばれる手法は世界中に認められている最新の治療法です。どのような特徴を持つものなのか、詳しく紹介しましょう。
歯型の採取は一回だけ
マウスピース型矯正は、歯列を徐々に動かしていく為、段階的にマウスピースを取り替える必要があります。従来の治療法では、取り替えの時期には歯型を再び採取して、そこから新しい装置を作らなくてはなりませんでした。
しかし、インビザラインの治療機器やシステムでは、最初の一回だけ歯型を採取すると、あとは治療医による治療計画プログラムによるコンピュータのシミュレーションに従って、一連の治療に必要な将来の取り換え用の新しいマウスピースを必要な枚数だけオートマチックに製作できるで、歯型をなんども取る手間が省けるでしょう。
カギを握るのは口内を3Dデータ化する技術
このようなことを可能にする為に欠かせないのが、歯型を3D画像化したデータを保管するシステムにあります。そのことにより、歯が動くシミュレーションなどがデータ上で弾き出せるでしょう。
治療計画においても最適なものを選ぶことが可能になりますし、治療の進み具合を患者さん自身に「立体画像データ」という分かりやすい形で提示できる点も、この治療法の強みと言えます。
一般的なマウスピース型矯正の弱点を克服
従来のマウスピース型の矯正は抜歯をせずに前歯を中心に動かすといった、限定的な適応症例となっていました。その為、マウスピースによる治療を患者さんが希望しても、条件が合致しないケースがありました。
しかしインビザラインでは、非抜歯の一般的な症例に対応できることはもちろんのこと、抜歯を伴い、なおかつ奥歯も動かすような大掛かりな治療も、アタッチメントなどの補助となる器具を活用して、徐々に対応できるようになっています。
通院の回数を減らせる
一度のデータ採取で治療方針を導き出せる為、取り替えのマウスピースも含めて丸ごと手渡すことが出来ます。その為、一般的なマウスピース矯正で必要とされる2〜4週間に一度の診察のための通院を省くことが出来ます。
インビザラインは治療を開始した当初に、集中的に通院する必要がありますが、その時期が過ぎて治療が軌道に乗ると、2〜3ヶ月に一度の通院で大丈夫になります。ワイヤー矯正の場合は月1度ワイヤー調整のために通院する必要がありますので、通院総回数が少なくて済むことはインビザライン治療の大きなメリットだといえます。
インビザラインの矯正がおすすめな理由
インビザラインでの矯正には多くのメリットが存在しています。先に挙げた通院回数が少ないことも、社会人として働く方には助かるものではないでしょうか。
その他にも魅力的なポイントが多数ありますので、それらのなかからピックアップして、この治療法の良いところを紹介しましょう。
あまり痛みを感じない
ワイヤー型の矯正は、月に一度の通院時にワイヤーの締め付けを調節する為、その時の歯並びの状況によっては、毎回の力の掛け方に差が生まれたりします。強い力で締め付けられた月は、当然それが痛みとなってしまうでしょう。
それに比べてインビザラインでの治療は、10〜14日に一度の頻度で、あらかじめ手渡されているマウスピースを自分で取り替えていきます。そうすることで徐々に理想的な歯列へと近付いていくでしょう。
つまりこの治療法は、一枚のマウスピースで歯を動かす量が0.2〜0.3ミリという、とても微弱な力を歯に継続的にかけつづけるものになっているのです。ワイヤー型では、このような均等に微弱な力を継続的に与え続けることは非常に難しいと言えるでしょう。
微弱な力を継続的にかけるこの矯正方法は、歯を動かすことに伴う痛みを感じづらいというメリットがあります。
口内炎や金属アレルギーが起こらない
ワイヤー型矯正では大掛かりな装置を装着する為、その凹凸が口内の粘膜に当たることで、口内炎を引き起こしてしまうケースが非常に多いです。
また、ワイヤー自体が金属で出来ているので、金属アレルギーを持っている人は装置に馴染むことが出来ず、治療そのものを断念してしまうことも考えられます。
それに比べてインビザラインは、装置に突起がなく滑らかなマウスピースになっている為、口内を傷つけることがありません。また、樹脂で出来ているので金属アレルギーの心配も無いでしょう。
装置が目立たず取り外しも可能
ビジネスマナーに厳しい職場環境に身を置いている人は、矯正治療を受けていること自体、あまり気付かれたくないという心理になっているでしょう。「得意先に失礼」といった極端な考え方をする職場も存在します。
装置が目立つことを理由に治療を断念していた人には、インビザラインがお勧めできます。透明の樹脂製なので、装着していることがほとんど分かりません。
また、食事や歯磨きの際には取り外せることも、大きなメリットと言えるでしょう。(仮に虫歯や歯周病になってしまったら、矯正治療はストップさせてそちらの治療が優先される為、治療期間が伸びてしまいます。)
その点この治療法ならば、装置を外して歯をしっかりと磨くことが出来るので、虫歯や歯周病をしっかりと予防しつつ治療を進めることが出来るでしょう。
インビザライン矯正ができない人もいるので注意
良いことずくめに感じるインビザライン矯正ですが、この治療法を選ぶことが出来ない患者さんも存在していることを忘れてはいけません。
インビザラインは世界100カ国以上の国々で、900万以上の治療実績を持つ治療法です。日本国内でももちろん流通していますが、日本では他のマウスピースを用いた治療も多く取り入れられています。
つまり「マウスピース矯正」とひとことで言っても、その現状は様々で、特徴も違っていたりするでしょう。自身の状態が気になる場合は、専門の歯科でカウンセリングを受けてみましょう。
ここでは、どういった症状の人がこの治療を受けられないのか、その特徴について紹介しましょう。
出っ歯のひどい状態
前歯が前方へと角度がついて生えていたり、上顎全体の歯列が前方へと突き出している症状を「出っ歯」と言います。専門的な用語としては「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」と呼ばれ、症例も多いです。
口元が歯列によって盛り上がる為に、見た目にコンプレックスを感じるだけでなく、口呼吸になったり噛み合わせが悪かったりと、機能の面でも問題があるケースが存在します。
この症状が軽いものから中等といった程度のものなら、インビザラインを用いた治療も可能でしょう。しかし重度なものとなると、骨格の問題を抱えているケースもある為、対応できません。
骨格に異常を抱えている人は外科矯正での手術を経て、それと歯列矯正を組み合わせることで治療していくことになるでしょう。
受け口のひどい状態
上下の歯を噛み合わせた時、一般的には上の前歯が下側に被さるようになるのが理想的です。それが逆になっていて、下側の前歯が上側より前方へと来る状態を「受け口」と言います。
この症状は、専門的な用語としては「下顎前突(かがくぜんとつ)」と呼ばれています。ルックスに負い目を感じてしまい、人前で自信を持てないケースが見受けられます。
さらには前歯で食べ物を噛み切れなかったり、発音が聞き取りづらいなどの機能上の問題も含んでいる為、治療を考えている人が多い症状でしょう。これも症状が重いとインビザラインでは対応できなくなります。
上顎が極端に小さい、もしくは下顎だけが成長したといった「上下の顎のバランス」を崩している場合は、歯を微調整するだけでは治らないことが、その理由として挙げられます。
叢生のひどい状態
「八重歯」や「乱ぐい歯」と呼ばれる症状は、専門的には「叢生(そうせい)」と言います。歯の収まる土台のサイズが小さく、そこに歯が並び切れない為に、お互いがひしめき合うように生えてしまうのです。
そうなると、ガタガタの歯並びになってしまうでしょう。乱れた歯列を見られたく無い為に、人前で笑顔になれないといった人も多く存在しています。
また、他の歯が邪魔をして歯ブラシの届かない箇所ができ、そこに菌が溜まって虫歯や歯周病を引き起こしてしまうことも。この症状も重いものになるとインビザラインでの治療が難しくなるでしょう。
なぜならば、歯を動かすスペースが圧倒的に不足しているからです。その為、歯並びを細やかに並べていくことを得意とする治療法は、この症状に不向きと言えるのです。
ユニゾン矯正歯科銀座6丁目なら「インビザライン矯正治療」について相談可能!
歯科矯正の治療方法には、表側矯正、裏側矯正、舌側矯正、マウスピース矯正など様々な方法がありますが、これまでも現在も、矯正治療の初回相談にお越しになる患者さんからは、マウスピース矯正や裏側矯正などの目立たない矯正治療の方法を望む声が多いのは事実です。
私は日本矯正歯科学会の認定医・指導医として、数々の治療法の経験がありますが、インビザライン社のマウスピース矯正治療は、患者さんご自身が所定の装着時間を守ることができるのであれば、アタッチメントという接着物の効果を活用して、ワイヤー矯正と遜色なく、効率的に歯を動かすことができます。しかも、ワイヤー矯正装置に比べてほとんど目立たないこと、着脱できることが非常に大きなメリットです。
マウスピース矯正が適用できる症例の場合は、インビザライン社のマウスピース矯正を治療法のひとつとして前向きに提案しています。
歯並びを治すことによって、笑顔が綺麗になるばかりではなく、歯磨きがしやすくなり、滑舌やかみ合わせがよくなり、さらに口元の雰囲気や顔立ちまで改善できる場合があります。
自分に自信を持つことができるようになることが多いです。
インビザライン社のマウスピース歯列矯正によって口元の雰囲気や歯並びをどのように改善できるのか、期間や費用を含めて知ることから始めませんか。
ユニゾン矯正歯科では、丁寧なカウンセリングを行ったうえで説明いたします。
まとめ
以上、最新の矯正法であるインビザラインについて述べ、なぜお勧めできるのかという点に触れ、治すことが難しい症状について解説しました。
どのような技術にも当てはまることなのですが、この治療法を正しく使いこなす為には、技術的に熟練している必要があります。
最新の治療法だけに、その部分が甘いクリニックも存在し、間違った情報を発信していることに注意しましょう。
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本記事では矯正治療における歯型取りに焦点を当て、必要性、気持ち悪さを感じる理由、気持ち悪さを緩和するコツについて解説していきます。最後に歯型取りの最新技術「3D口腔内スキャナー」にも触れますので、ぜひ最後までご覧ください。
なお、歯型取りは歯科専門用語で「印象採得」といいますが、ここでは一般的で親しみやすい「歯型取り」で進めます。
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