開院四周年を迎えることができました

4ème anniversaire

2020年4月、東京都中央区銀座
青になっても誰も渡る人のいない数寄屋橋交差点、
8丁目の高速道路まで見通せる並木通り、
高架の上を行く人影まばらな新幹線。
当時の銀座の街と私の心の裡を思い返すと確かに不安でもありましたが、
それ以上に新しい出会いに大きな期待を抱いての出発でした。

おかげさまで今日、ユニゾン矯正歯科銀座6丁目は4周年を迎えました。

銀座、東京だけでなく全国に数ある矯正歯科の中から、
当院を選び通ってくださっている患者さんを始め、
関わる全ての皆様のご支援をいただいておりますこと、心より厚く御礼申し上げます。

ブラケットを介してワイヤーの力を歯に加えることで歯を動かし、理想とするかみ合わせを実現する咬合機能矯正学分野。
それを志す想いも、歯並びと同様に真っすぐでありたいと向き合いながら24年が経ちました。

長いようで短く、短いようで長い時間ですが、治療技術が更新されるには充分であり、
特にマウスピース矯正の普及は、歯科矯正治療に大きな変化をもたらしました。
マウスピース矯正の中でも、有名で高級なインビザラインだけでなく、後発の各社も一強を崩そうと開発に切磋琢磨しているようですが、
さらに進んだ方々は3Dプリンタを用いてクリニック内でマウスピースを作成することもできてしまうそうです。

矯正歯科を専門としない歯科医師でも、矯正治療を患者さんに提供することが可能となり、身近になった一方で、
その広がりは裾野になればなるほど質的な厚みに懸念を覚えるケースも耳にします。

マウスピース矯正は歯を動かす道具・手段であり、
ワイヤー矯正、表側、裏側、アンカースクリュー、外科矯正、部分矯正も同様です。
口と歯は、患者さんの人生に大きく左右する大切な器官ですから、
患者さんひとりひとりで全く異なる歯並びとご希望に対し、
矯正を専門とする歯科医師としてこれらの技術をどう用いるか、が最も本質的に重要と考えています。

包丁やフライパンなどの同じ道具、さらには同じ材料を用いても、同じ味は作れません。
フランス語の「デクリネゾン(declinaison)」という言葉は、
フランス料理でひとつの食材を様々な調理方法で生かすことを意味するそうです。
矯正治療のデクリネゾン、様々な治療法を駆使して皆さんの笑顔を創り出せるように
改めて、お越しくださるすべての方に寄り添う医療を、誠実な矯正治療の提供を通じて心掛けていく所存です。

5年目もどうぞユニゾン矯正歯科銀座6丁目をよろしくお願い申し上げます。
また賑やかさを取り戻した銀座の街で、お待ちしております。

ユニゾン矯正歯科 銀座6丁目
院長 島崎一夫